座ってる時間が長いほど平均寿命が短くなる。

かの尊敬すべき数学者のブレーズ・パスカルの名言、
「人間は考える葦である。」を
「人間は考える足である。」とずっと間違えて覚えていて、
先生に笑われた記憶がある。

しかし、パスカル先生も正しいけれど、
「人間は考える足である。」がもっと正しいという話をしたい。

先日、非常に興味深い記事が発表された。

医学誌「American Journal of Epidemiology(疫学)」オンライン版に7月22日掲載された記事で、
「座って過ごす時間が長いほど平均寿命が短くなる」という論文である。


特に病歴のない成人12万3,216人(男性5万3,440人、女性6万9,776人)への質問表の回答を分析。
被験者は1993~2006年の14年間追跡されたもので、
その結果、
1日6時間を座って過ごす人は、
座る時間が3時間未満の人に比べて死亡リスクが女性で37%、男性で17%高かった。

更に、長時間座って過ごし、かつ運動や体を動かすことをしない人は、
死亡リスクが高く、女性では94%、男性では48%であった。

死因は、血管障害(心疾患)で死亡する人の比率が高かった。

この研究のユニークな点は、
過去には、座っている時間と肥満、2型糖尿病、
心疾患リスクおよび小児の不健康な食生活との関連の研究は数多くあるが、
座ることと「総死亡率」について検討した研究はこれまでほとんどなかった点であろう。





さて、今回、非常に興味深いのは原因である。

通常、座ってばかりいる人は、楽してる人ってイメージで、
座りっぱなしの人が罹りやすい病気といえば、
誰もが、運動不足による 肥満やメタボが原因の病ではないか?と思うのが普通であろう。

つまり、運動不足による肥満によって、
動脈硬化になり、心筋梗塞や脳梗塞などの血管障害になりやすい。
そのように考えがちなんですけど、

実際は違うらしいです。
肥満でなくても、喫煙しない人でも
座っている時間が長いという理由だけで、血管障害(心疾患)で死亡する可能性が高くなるのです。


その原因とは何かというと、

筋肉、特に脚の筋肉を動かさないと、
さまざまなホルモンの分泌が変化し、
トリグリセライド(中性脂肪)、コレステロールなどが上昇し、
心疾患やその他の疾患を引き起こす。


ということがもっとも大きな理由らしい。

近年、脚の筋肉を使わないことによって発生する、ホルモンバランスに関する論文が多く、
この生理学を「不活動性生理学(inactivity physiology)」と呼ぶそうであるが、

脚の筋肉と心疾患の相関関係は、
低酸素による心臓発作の予防方法ふくらはぎは第二の心臓である。そして、足の血行不良は心臓病を発症させる。
でも書きましたように、非常に関係が深いと思わざるを得ないわけであるが、
直接的な原因は、脚の筋肉と関係する特定のホルモンの可能性が高い。

古代ローマの諺に
「二本の足は二人の医者」という諺がある。
どんな医者かというと、
一人は循環器の医者で、もう一人は脳の医者であると考えられていたそうです。

以前書いた記事にもありますように、
人類の脳の発達は、二本足で歩きはじめたからであります。
脳内麻薬の快楽:ドーパミンの話
足の筋肉運動と脳のホルモン分泌は非常に関係が深い。

つまり、歩行によって霊長類として機能を獲得したゆえに、
歩行を放棄することによって脳のホルモンの分泌を低下させ、
霊長類として存在できなくなるのである。

様々な研究で、「40歳を過ぎた頃から急激に老化する。」ことが判っています。
40歳からの急激に変化で顕著なのは、筋肉量である。
筋肉量は40過ぎから急激に低下します。
特に、常に体重を支えている足には、全身の3分の2の筋肉が集まっています。
即ち、「老化は足から」の原因は、まさに「40歳を過ぎた頃から急激に老化する。」と同じ意味なのだ。

イルカが泳ぎ続けないと死んでしまうように、
人間は歩き続けなければ死んでしまう存在なのです。
人が生きるということは、歩き続けなければならない宿命を果たすということかもしれません。

という理由で、
「人間は考える足である。」のほうが正しいと私が思う意味が理解されたと思う。


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