世界は一流しか残らない

レオナルドダヴィンチの「モナリザ」の色彩は不思議な深みを持っており、技法的に謎でしたが最近の科学的な研究によって絵の具の層が信じられない程の薄さで、しかも均一に重ねて塗られて描かれていることによって実現した深みであることが判明しました。レオナルドが制作に膨大な時間を必要としたのは金儲けでは無く、超一流の絵画を制作する為に均一に何度も絵具を重ねて塗っていく技法の結果であったということです。

本物と贋作の違いというのは、それは鷹とカラスの違いのようなもので、細部において造りがまったく違います。鷹とカラスは体の大きさは同じで見た目はあまり変わらないように思いますが、羽や尾・嘴を比較すると、感動的に細部の完成度が違います。一言でいうと、鷹は芸術家が作ったように凝っていますがカラスは大量生産のように単純です。
本物と偽物の違いとかブランド品と偽物の差というのは、鷹とカラスの差の如く、全体的な造りでは無く、細部の作りの精妙差、いわゆる見えない所の凝り具合で決定されると思います。茶器のような陶器でも国宝と安物の違いは一見分かり難いように思いますが、実は一目瞭然でして、それは細部の作りの差で決定されます。日本画でも一流と三流の差は細部の完成度を比較すれば一目瞭然です。

建築家のミース・ファン・デル・ローエは「神は細部に宿る」と言いましたが、これは非常に恐ろしい真実でありまして、つまり本物になる為には全体の完成度よりも細部の完成度に心血を注がねばならないということです。
ハリウッド映画の凄い所は、エキストラのレベルの高さだと言われていますが、確かに主役よりも脇役に名優を揃えた方が良い作品になります。昔「半沢直樹」が大ヒットしましたが、脇役に超一流の俳優を使ったからであり、スマップが人気があったのも、もっともイケメンの木村拓哉が脇役に徹したからであります。探せば探す程「一流は細部の完成度で決まる」という事例は多くあります。

人間も同じで、見える部分よりも見えない部分の完成度、それは自己鍛錬であったり日々の習慣に最大の努力を継続することが一流の条件であると思います。そして一流になった結果の果実として確実で廃ることの無い繁栄・尊敬・幸福という果実が得られるのは善であり、故に必然です。

世俗の成功いわゆる事業の成功とか出世・異性の獲得を切に望む時、我々は目に見える部分に目が奪われます。例えば営業成績の向上のような見える部分の達成が重要であると思います。しかしながら、実は人格の向上というような見えない部分に力を注ぐことが実は1000倍有効だということです。
この話は迂遠で「道徳論」のように思われるかも知れませんが、実はもっとも確実で近道の「戦略的」方法論なのです。

木を大きくする場合に、見える部分(枝や実)を大きくするには、見えない根の部分の成長に最大の努力を注ぐのが大きな木を育てる絶対条件のようなもので、一流とは何かというと、細部とか見えない部分の完成度の高さで決まるということであります。


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