思い出を美化する詐欺師

もう20年以上以前の話ですが、いわゆる無店舗販売(マルチ商法)のとある訪販で、
知り合いに海外旅行キャンペーンと称してお客様に過剰在庫を持たせる女性がいました。

彼女に「キャンペーンで釣って在庫を持たせるなんて、
それって罪悪ではありませんか?」と言いました。

そうしたら彼女はこう答えたのです。

「健康食品や化粧品を使っていたらそれだけでしょ?
女は良い思い出を作っておけば、損しても絶対に後悔しないのよ。
だからキャンペーンで海外旅行に行かせてあげるのは親切なの。」

この言葉に衝撃を受けた訳ですが、
実際に彼女はこの手法で、大きな組織を作り、現在でも活躍しています。
しかも誰にも恨まれていないのです。

前にも考察したのですけど、
ドンファンとカサノヴァという二人の「ナンパ師」がいます。
ドンファンとは、「肉体関係」を目的とせず、「駆け引きで心を奪う」ナンパ師で
カサノヴァとは、「肉体目当て」のみのナンパ師であります。

面白いのは、付き合った女達からの評価なのですが、

ドンファンのほうが高評価のように思いがちですが
実際は逆で、ドンファンは、付き合った女達が全員、「嫌悪」しています。
思い出したくいない過去みたいにであります。

逆に、カサノヴァの場合は、誰も嫌悪していません。
むしろ、若い過ちを懐かしむように語る女も居たようです。

この違いは「ピークエンドの法則」ですでに証明されているのですが、
つまり、人は過去の出来事を評価する際、
もっとも感激した事(ピーク)と終わり方(エンド)で判断するのです。
人は基本的に良い思い出だけを思い出したい習性があるらしい。

故に女性を愛する男達にとって、
途中の失敗や失態は気にする必要はまったく無い訳で、
重要なのは、どれだけ感激やサプライズを与えたか?に集中すべきなのです。

ドンファンは駆け引きばかりで、なんの感激も無く、思い出も無い訳です。
当時はハラハラ・ドキドキしたけど、醒めれば騙されただけみたいな。

しかしながら、カサノヴァの場合は、
肉体関係の快楽・カサノヴァの愛の言葉が思い出として残ってる訳である。
この違いは、思い出の美化を考察する上で、非常に参考にすべきであると思われる。

以前、小森和子が80才を過ぎてから、
若い時の自由奔放な男性遍歴を自慢気に話していました。

世間の人は、ボケたのか?と思っていたようですが、
私は、「ピークエンドの法則」の正しさを確認した次第である。

年取れば、未来よりも過去が増える訳で、しかも、良いも悪いもすべて過去であり、
実際には、良い記憶に残るか否かが重要なのだ。

だから僕は君に
「恋愛関係においては、臆することなく、
人妻でも処女でも誰でもセックスしちゃえばいいのよ」と
アドバイスした意味が判ったかな?



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