闘牛士

「闘牛士でもないかぎり、人生を徹底的に生きている人間はいないよ」
と、アーネスト・ヘミングウェイ は言った。

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学生のときに、何かの雑誌で三島由紀夫が、「僕は、闘牛士の身体と詩人の顔を持った男になりたい」と書かれた一行にいたく感動した記憶がある。
そんな理由で、いつかスペインで闘牛を見たいと思い、生活に疲れた時、気がつくと青い空の闘牛場の白日夢に浸っている。

ところで、闘牛のマントが赤い理由は、牛が興奮するからと思っていたが、牛はマントの赤い色は認識できないそうだ。
牛はムレタという赤いフランネルの布マントのヒラヒラの動きに興奮するらしく、赤い色じゃなくても同じらしい。

ムレタが赤い理由は、牛を興奮させる理由ではなく、じつは観衆、特に闘牛士(マタドール)を含めた男性を興奮させる為である。

独身の男女を数名集めて、男性が女性の誰と一番交際したいか?という実験をしたところ、赤系の服を着た女性に人気が集まりやすい傾向が顕著だそうである。
同じ女性の写真でも、赤っぽい服を着た写真が一番、魅力的に見えるらしい。
男が赤に興奮する現象は他にも見られる。
オトナの男性の憩いの場所である、ラウンジバーなどでも、赤っぽい照明にしたほうが女性が綺麗に見えるらしく、必ず赤っぽい照明になっている。赤提灯なんかも男が集まるのは、赤い色に反応するという男の心理なのかも知れない。

ちなみに、赤い色に顕著に興奮するのは男性のみで、女性はあまり興奮しないらしい。
しかし、何故、赤い色に男性だけが興奮するのか?

女性の唇が赤いからか?
赤ん坊のとき、飲んだ乳首が赤いからか?
単に血を見ると野生が蘇るのか?
理由は不明であるが、確かに幼い時から大人になるまで、男性にとって、女性を感じる部分が、赤い色であるのは事実である。

そう考えると、男達は闘牛のムレタのように赤いドレスをヒラヒラさせるマタドールの女性に突進する闘牛のようにも思える。

ところで、闘牛を愛したヘミングウェイが1930年代に行きつけだったというビキニ島の「コンプリート・アングラー・バー」という名の酒場が、今年はじめに焼失した。

ヘミングウェイはいつも途中でいなくなってしまうんだよね

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