人間は利害と恐怖でコントロールされやすい

今まで藤井聡太が豊島将之に勝てなかったという現象から、なぜ藤井が豊島にだけ勝てないのか?
理由が誰も判らなかった訳であるが、王位戦の第二戦で藤井が勝った将棋を見て、勝てない理由が判った方も多いと思う。

今まで藤井が負けていた理由は、藤井が豊島先手を取れなかったからである。
今回は窮地に追い込まれて開き直って攻めに転じて逆転したのであるが、藤井の攻めに対応する選択を誤り豊島は「悪手」を指してしまったから逆転負けしたのである。
つまり、先手を取るということはこちらから相手に選択を迫るということで、相手に選択させるということは相手がこちらよりも「悪手」を指す可能性が高くなるから有利なのだ。
故に今回の藤井の逆転勝利から、交渉とか相手のある勝負には先手を取ることが一番重要であるということを見事に教えてくれた。
逆に今まで藤井は豊島のマインドコントロール下にあったということである。

ラスベガスで有名なプロのギャンブラーが、「強いギャンブラーというのは、如何にして運を掴むのかではなく、如何にしてギャンブルから運の要素を取り除くかを考える」というようなことを言っていたが、このような考え方つまり「勝負に運は関係ない」という姿勢のギャンブラーが一流である。

実際には勝負事に運は関係ないのだ。運など考慮せず現象から答えを探す必要がある。
AIの発達によって将棋はコンピューターに勝てなくなった。これは何を意味するかというと、将棋には運は関係ないということである。
つまり、将棋に負けるのは「悪手」を指したからであり、正しい手を指し続ける限りは負けないのである。
如何にして相手に「悪手」を指させるかというのが最上の戦術で、そのためには先手を取ることである。
先手と言うのは、自分が相手から選択を促されるのではなく、
相手に選択を迫るという立場をキープすることである。


そして、我々の人生も将棋の指し手のように考える方が良い。
つまり、運など期待することなく、どちらかというとプロのギャンブラーのように運に左右されないようないわゆる「現象の法則」を知っている者の方が人生の人生の勝者になれるであろう。
そう考えた民族が存在し、それはユダヤ人である。

ユダヤ教のラビは、現象界の法則集を時代を超えて収集し、タルムードという知恵本に集約している。

実のところノーベル経済学賞を貰った「22:78の法則(パレートの法則)」やピータードラッカーの法則もタルムードの中に書かれている知恵をリメイクしたに過ぎないのである。
特にピータードラッカーの父親はユダヤ教のラビでありフリーメイソンの最高位であったことは余り知られていないようである。

ちなみに私がユダヤ教のラビならば、藤井の今回の教訓である「交渉には先手を取ることが重要」はタルムードに書き加えるであろう。

今回は、タルムード中の商売や交渉で「人間は利害と恐怖によって動く」という法則を紹介しましょう。
つまり、人間は「利害」と「恐怖」によってマインドコントロールされやすいから、非ユダヤ人相手の商売や交渉で利害と恐怖を使って交渉を優位にしろと教える訳です。この法則は荀子もヒトラーも言っていたと思われる。

「利害」でコントロールされるというのは非常に分かりやすいが、利害でコントロールできない場合には「恐怖」を使ってコントロールする場合が多くなる。恐怖というと学術っぽいが、いわゆる「弱みを握ること」である。

因みにマインドコントロールの犯罪の99%が「恐怖」によって為されている。
最初は親し親切な感じで近づき、相手の弱みを握ってから豹変し、心理的な恐喝によってターゲットを意のままに操るパターンが多い。
相手を組みやすしと判断し心理的に恐喝してくることが実に忌々しい。
しかしながら、現実に商売や交渉でも「損得」で話を進めて、相手が応じないのなら「恐怖」で話を進めればうまく行く場合が多いでしょう。

恐怖によるコントロールとして、クレーマーがあります。
クレーマーとは、どこにも自分に弱みが無いとクレーマーになるけれども、少しでも自分に弱みがあるとクレーマーに成らない。
匿名による誹謗中傷もその範疇でありましょう。
クレーマー気質の輩に「弱みを握られる」というのはほとんど心理的恐喝になると思われそれに遭遇するのは面倒くさいことであります。
もっと憂鬱な事は、悪質な者で無くても、一般の善良な市民でも優位に立ちたいために「弱い者にマウントする」傾向があります。

このような人間の弱点を突いた対応は商売や交渉には有効ですが、致命的な欠陥があり、それは人望が得られないということであります。
現にユダヤ人に大金持ちが有意に多いのは事実ではあるが、嫌われ者で常に差別され迫害されし民族であることは誰もが知る歴史的な事実であろう。
処世術に長けたイソップや権謀術数の天才であるマキアベリが、悲惨な人生を送ったのは、実は人生には処世術よりも人望が重要ということではなかろうか。
つまり、利害と恐怖で動くこと自体が悪手であるということである。交渉相手に「利害と恐怖によって動く」という悪手を指させることが出来れば勝てるということであるが、その経験をした人間は相手を怨むことになり相手が弱ってきたら復讐するであろう。

従って、我々はどうあるべきかというと、自分は安易に利害や恐怖で相手をコントロールしたり、コントロールされたりする人間であってはならないのであり、そして、マインドコントロールしてくる悪意の相手からは、今回の藤井聡太のように恐喝されても絶対に恐喝に屈せず、逆に相手の上げ足を取って攻めに転じ恐喝するべきなのである。

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この記事へのコメント

2021年07月22日 17:28
エイジさんコメントお久しぶりです。エイジさんのブログはいつも拝見しています。今回の「先手をとる」「こちらから選択をせまる」ですが、女性を口説く場合は、どのように応用すべきでしょうか?
今、どうしても口説きたい女性がいて、いまその女性にこちらから「◯◯をするから、そのかわり、俺の隣にずっといて」と条件をだして、OKを貰っている状況ですが、この場合、先手を打ったことになるのでしょうか?恋愛成就の達人のエイジさんのアドバイスをいただけないでしょうか?
ニコ
2021年07月22日 23:54
エイジさん、今回も示唆に富んだ記事をありがとうございます!

小手先ではなく、結局愚直さ誠実さが強いのだな、と感じました。
とはいえ、小手先も時には必要になるときもあるんでしょうね。うまく使い分けていきたいものです。
坂東 太朗
2021年07月23日 15:52
実に素晴らしい記事ですね。
場所と時期を選べるのは攻者最大の利点ですね。
包囲、迂回を尊ぶとも突破の精神を忘れてはなりませぬ。

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