ダビデとゴリアテの戦い

勝者はライバルと競って勝つように思われますが、歴史を考察すると、実はライバルに競って勝者になったケースは少なくて、
新しい戦略や価値やルールを創造して圧倒的に勝つかライバルがコケて圧倒的に勝ちが転がってくるかのどちらかである。


商売でも他社との安売り競争とか二匹目のドジョウを狙うようないわゆる「ライバルとの熾烈な競争」戦略で最終的に勝者になった者はいません。競争率が激しい市場においても、勝者は新しい価値で勝負して最後に登場して圧倒的に市場を奪います。
例えば、Amazonは「どうやってそのライバルを打ち破る?」といった具合に競合相手を想せずに、「顧客のために何を発明できるか?他とは違う方法でどんなことができるか」というライバルを想定しない戦略で圧倒的な勝利を得ました。

ご存知の方も多いと思いますが、レッドオーシャン戦略とブルーオーシャン戦略という経営の戦略があります。
これは、INSEADの教授であるW・チャン・キム氏とレネ・モボルニュが2005年に発表した戦略です。

価格や機能で血みどろの戦いを繰り広げなくてはいけない競争の激しい既存市場をレッド・オーシャン(赤い海)、未開拓の競争のない新しい市場をブルー・オーシャン(青い海)と定義しています。

レッド・オーシャン戦略では、既存の市場の中での売上のさらなる増大を目指します。
競合企業を分析し、商品を差別化し、既存市場の中でのシェアの増大を図ります。
レッド・オーシャン戦略ではある企業が利益を上げるということは、他社の企業の利益を奪うことであり、市場のゼロサムゲームに過ぎません。

しかしながら、ブルーオーシャン戦略は、既存の市場に違った次元の戦術で切り込むゆえに、新しい市場を作り出すことになるので圧倒的に勝利を独占することが可能になります。

つまり、勝者になるには、有るか無か判らないブルーオーシャンの市場を探すのでは無くて、
レッドオーシャンの市場において、ブルーオーシャン戦略で勝つのです。

レッドオーシャンの市場において、ブルーオーシャン戦略で勝つ例として参考になるのは、ダビデとゴリアテの戦いです。

「第一サムエル記」第17章に書かれている物語ですが、ペリシテ軍とイスラエル軍は戦争をしていました。
ペルシテ軍の戦士であるゴリアテは、
「勇者を一人出して一騎討ちで決着をつけようではないか。もしお前たちが勝てばペリシテはお前たちの奴隷となる。
ただし俺が勝てばお前たちはペリシテの奴隷となれ」と提案しました。

しかしイスラエル兵はゴリアテに恐れをなし、戦いを挑もうとする者は有りませんでした。
なぜなら、ゴリアテは巨人で負け知らずのフィジカル最高偏差値の戦士だったからである。

しかし、戦士でないは羊飼いのダビデは、イスラエル軍に参加していた兄に食料を送り届けるために陣営を訪れていたが、
この話を聞くと憤り、拾った滑らかな5個の石という軽装でゴリアテに挑んだのです。

誰もがこの無謀な戦いは、一瞬に大男が勝つと思っていました。
しかしながら結果は逆で、試合が始まってすぐにダビデが放った石が大男ゴリアテの額に命中しダビデが圧倒的に勝ったのです。

つまり、フィジカルな力の戦いであった戦闘のレッドオーシャンを、
飛び道具という新戦術によってブルーオーシャンに変換したということである。
いくら頑強な大男でもピストルを持った少女には勝てません。

同じ例では、織田信長が地形的に四方を強敵に囲まれながら圧倒的に勝利を得たのは、信長の運が強かったのでは無くて、
日本で初めて戦に大量の「鉄砲」を使用したからであります。信長もダビデのように新戦法で戦ったから覇者になれたのである。

そもそも世界史の覇権国家もブルーオーシャン戦略の勝者である。
例えば、近代国家において覇権国家として挙げられる国は、一般的にオランダ、英国、米国であろうと考えれているようである。
そして、覇権国家のオランダ、英国は、決して人口が多い訳でもなく、資源がある訳でもなく、国土が広い訳でもない。
しかしながら、小国のオランダが覇権国家に成った理由は、大航海時代に最も重要であった繊維産業を機械化し、富を独占したことに依ります。
つまり、貿易大国のオランダは自動織機という最先端技術で覇権国家になったのである。

次に英国は、産業革命を引き起こし、それまで馬力や人力、水力などしかなかった動力の分野に、
蒸気機関やガソリンエンジンをもたらし、汽船や鉄道などを開発しオランダから覇権国家の座を奪ったのです。
英国もオランダよりも最先端技術力が上回った故に覇権国家になり、一気に富を独占しました。
最先端技術大国で無くなったオランダはその時点で衰退したのです。

その英国もガソリン自動車という最先端技術を米国に奪われて、覇権国家の座を米国に譲りました。
このように、米国が覇権国家になった理由を、最先端技術の結晶であったガソリン自動車でトップになったことが考えられます。

過去の歴史において、覇権国家の条件というのは、人口の多い国でも軍事力が高い国でも無く、
「次世代産業を独占する国家」若しくは「最先端技術の大国」である。
即ち、最先端技術によって従来の産業構造を塗り替え、富を独占した国家が次世代の覇権国家になるのであります

現在の世界において、中国や米国が最先端技術を独占しようと必死なのは最先端技術の独占こそ覇権国家の条件である故であります。

仕事や恋愛、生活においても、私達は常にライバルや嫌な奴が存在します。
生活とは常にライバルとか障害の競争に勝たなければならないレッドオーシャンであると言えましょう。
大事な事は、最初からブルーオーシャンの世界というのは無いのです。世界は至る場所がレッドオーシャンなのです。

大切な事は、隙間や他にブルーオーシャンの市場を探すということでは無く、レッドオーシャンの市場の中で次元の違う戦術で戦うことである。

因みに英国の格言に「恋と戦争は手段を選んではならない」とありますが、これは「過去の方法では無く、異次元のトンデモ戦法を編み出した者が勝者となる」という教訓である。


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この記事へのコメント

坂東 太朗
2021年05月11日 20:13
次の覇権は米国にかわりガソリン車のトップになった日本を討ち取ることですかね。
EV車で世界を席巻させて、余った石油を買い叩く。
その布石がSDGsなんでしょうね、
やす
2021年05月15日 01:04
メンタリストのやすです。
興味深い内容でした。思い浮かんだ言葉があって、「同じ土俵で戦うな!」ってことですね。

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