鬱や不安な人の処方箋

電通の優秀な女性社員の自殺事件に対し、
私はなぜこんなことになったのかをずっと考えていました。

とある東大卒のキャリア女性のコラムに、
「エリートラインから脱落するともとに戻れない恐怖感から頑張ってしまう」
と書かれていて、過労→自殺になるという記事に納得したのですが、
ますます憂鬱な痛い気持ちになったのです。


貴方が、鬱気味で、なんとなく不安で、心に静かな怒りを感じているのならば、
恐らく、「心理的恐喝」状態であり、心理的恐喝とは何かを知る必要があります。

「心理的恐喝」には、
「Fear(恐怖)」・・
相手が思い通りに成らないと、暴力や告発をほのめかして恐怖感を刺激する。

「Obligation(義務)」・・
パートナーとしてあるべき姿を示し、そうあるような義務感を刺激する。

「Guilt(罪悪)」・・・
自分の要求を拒絶されたら、
傷ついてふさぎ込んだり、泣いたりして罪悪感を刺激する。

この「心理的恐喝」は、人間の心理の弱点を刺激し、人間を意のままに操る方法である。
すなわち人間の心の根底に、「Fear(恐怖)」「Obligation(義務)」「Guilt(罪悪)」の三要素が絡むと、逃げるに逃げられない抜けられない心理的圧迫を感じるのである。
フォワード女史はこの効果を「FOG(霧)」と命名した。

霧の中の暴力である 第一の理由は、
心理的恐喝がその名の通り、攻撃の矛先が自分だと明確に判らないからである。
人は誰しも、「~でなくてはならない」という義務感で生きている。
お店はお客の満足に答えなくてはならないとか部下は上司に従わねばならないといったような義務感である。
その義務感を刺激し、失敗・不備を指摘されると罪悪感を感じるようになる。
罪悪感があると、悪意の攻撃であっても反撃できない。
反撃できないだけでなく、逆に自分を責めるようになる。
この状態は、すでに鬱であり、マインドコントロールの状態になっているのである。
この状態は間違ってます。


それでは、どうすれば良いか?


まず、「~ねばならない」という義務を捨てることです。
上司・部下、客・店、良い人・悪い人、責任感・無責任、男・女、警察・犯罪者 ・・

それで、攻撃してきたどんな相手にでも、
「失敗は認めるが、その言い方はなんだ!侮辱だぞ!謝れ!」と
相手の言い方に対して反論し逆切れすることです。
ここまで逆切れ出来なくても、反論することです。

確かに、優秀な若者達が
「エリートラインから脱落するともとに戻れない恐怖感から頑張ってしまう」
のが当たり前だとしたら、尚更、心理的恐喝を逆手に取るべきです。
マインドコントロールから自分を守り、さらに相手をやっつけるスキル重要なのです。
ある意味、「~ねばならない」という義務を捨てて、
喧嘩上等で生きていく姿勢でなくては、どのみち競争から脱落必至でしょう。



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この記事へのコメント

もも
2016年11月20日 04:18
記事、興味深く読ませて頂きました。例えば、社内で立場が上の人が腹の立つことを言ってきて喧嘩上等で挑んだとしたら、遠くに異動させられてしまうことが恐怖ですが、こういった可能性があったとしても逆ギレして言い返した方がメリットありますか?あるとしたらどんなメリットでしょう?教えて頂けると嬉しいです。
Jane
2016年11月20日 08:21
おはようございます~~エイジさん。

そうですね。心痛みますね。

社会的に得ている物が多ければ多い程、失う恐怖も大きくなり、FOGに屈して逆切れ出来ないループにはまりそうですね。

人間の心理、潜在意識って厄介だなと思います。でも何とか光を見出したいな。
木綿
2016年11月20日 09:38
ただ痛ましく、何故?という疑問だらけの悲しい事件ですね。

エイジさんの記事を読みながら
FOG=ある種、その場の空気・雰囲気のようなものでもあるとも感じています。
彼女を追いつめた一因である誰かはそれをも利用したのではないのかと。

「お前、空気読めよ!」
または
「あいつ、空気読めない奴だから」

どこででも当たり前のように繰り返されているこの言葉や風潮、
最近のわたしの考えですが、空気を読んだ(つもりになった)ところで、
実は何の役にも立たないんじゃないか・なんて思っています。
言いづらいことから言う、聞きづらいことから聞くことを心がけるうち霧が晴れるだろうから、そこから進む方向を見極めて行きたいです。
分福茶釜
2016年11月20日 10:04
このFOGが空気や雰囲気だとしたら、発達障害の特徴的な、空気を読まずにズバズバ言うのが突破口になりませんかね?
職場も触発されて、「おまえ言い過ぎだけどスカッとしたよ」とかなって。

あと、もっと逃げても良い、て事を伝えたいです。まさに逃げるは恥だが役に立つ
2016年11月20日 14:15
まさに誰しもそこで我慢して自殺まで行ってしまうのです。
どっちが得かよく考えることは必要ですが、
心理的恐喝の罠に嵌らないことです。
そのためには価値観を壊すことです。
ちなみに私の場合は左遷はまったく怖くないので左遷を選択しますけどね>ももさん。

そうなんですよ。
価値観・義務感に縛られているのです。>Janeさん

そうなんですよ。いじめに義務感を使う不埒な輩が多いのも事実ですね。
ですから「お前空気読めよ!」って言われたら、
「空気読めないのは悪いけど、お前はやめろよ」
位言い返すことは必要だと思います。喧嘩できないのはダメです>木綿さん

というか、発達障害やサイコパスがまともな人間を傷つけ
悪のスパイラルが発生するので、ズバズバは良くないと思います。
そういう輩をやっつけることが大事だと思います。
逃げることも重要です。とにかく自分の中の価値観を壊すことです。>分福茶釜さん
なお
2016年11月21日 09:13
>罪悪感があると、悪意の攻撃であっても反撃できない。
>反撃できないだけでなく、逆に自分を責めるようになる。
>この状態は、すでに鬱であり、マインドコントロールの状態になっているのである。
>この状態は間違ってます。

>相手の言い方に対して反論し逆切れすることです。
>ここまで逆切れ出来なくても、反論することです。


とても心に響く内容でした。
エイジさんありがとう。
未都
2016年11月21日 14:29
都会方面に就職が決まった時、叔母から、
「いつでも、私を殺しなさい。
 死んだとウソをついて、忌引きを取って帰ってきなさい。」
と、言われました。
叔母は祖母ではないですが、
祖母が死んだとウソをつきなさいといいました。
それが、心の保険になってました。
親や祖父母が亡くなった時は、確か法律で休めるはずですよね。
会社の中で、どうしても大量の仕事や、残業を断れないと思うなら、
たとえ、自分が病気になって、
病院で診断書も書いてもらって、入院してくださいと言われても、
自分のキャリアが心配だとするなら、
いったん、
その会社には入っていないと想像するか、
その上司は会社を辞めたら自分に命令できる人ではないと想像して、
「インフルです。」とか言って会社を休んで、
実家に帰り、自分の小さいころの写真を見るのが効果的です。
こんなにも、苦労して育ててくれた。
そして、塾や大学の費用も出してくれた。
そう思えば、死ねないし、
親の恩のために、上司と戦う勇気も出る。
インフルにかかりまくれ!

カコ
2016年11月21日 17:24
エイジさん、こんばんは~。

自分の直属とか、近い人がそういう相手だと苦労しますよね。
そういう場合は、もっと上の人とか、皆が知っている尊敬される人とかの
価値観を前面に出して、「こうあるべき」を掲げてしまうのが一番ですね。

狭い関係の中で勝手に低い価値観など作られたら、困ってしまいますよ。

「アメリカでは」「ヨーロッパでは」「そんな価値観は古くて」「あなたも無理をしていませんか」などなど言いながら、「奴隷ような価値観を受け入れる必要無し」と訴えるべきだと私は思っています。
(が、その一方で、自分だけ利益を得ることはしない、とも思っています。)

メンタリティーを高く保てるのが自分の理想、と思っていると、
たいていのことは受け入れる必要が無い、と割り切れるような気がしております。
もも
2016年11月23日 14:02
エイジさん、ご返信ありがとうございます。差し支えなければ参考までに伺いたいのですが、なぜエイジさんは左遷が怖くないのでしょう?私は怖くてたまりませんので、そういう境地に辿り着きたいです。むしろ、そういう怖さを見透かされて上から強く出られるというケースもあるでしょうし。
prudence
2016年11月25日 14:14
こんにちは☺エイジさん
私は高齢のシングルマザーに育てられました、その上聴覚障害で更に高齢の伯母が一緒で、その伯母も聴覚障害でした。幼い頃から手話で通訳をして頑張りました、世の中の人々は忙しいので、なかなか筆談してくれませんでしたから。
物心ついた頃には、母や伯母に対する尊敬の気持ちから2人をとても誇りに思っておりました。
なのでイジメや差別に対しては、猛然と戦いを挑み続けた結果
一度もイジメられたことがありません
喧嘩上等は、大切な手段に違いありません
「運命よそこをどけ、俺が通る!」マイケル・ジョーダン
2016年11月25日 23:52
人生において弱さと優しさを混同してはならないのです。
両者は似ていますが、弱さは、なんの解決ももたらさないのです>なおさん

仕事で病気になっても明日には替わりがいます。
しかし、家族には替わりがいないのです。
だったら体を壊すまで仕事をするべきでは無いのです>未都さん

なるほど!
メンタリティーを高く保てるのが自分の理想>カコさん

あのね。
パワハラを我慢しても結果は五分五分ですよ。
左遷でも右遷でも勝手にしやがれのほうが
恐らく結果的に良いと思います。>ももさん

人生において、いろんなケースがありますが
弱さというのは、誰も得しない無価値なのです。>prudenceさん
孤独上等…になりたい子
2016年12月02日 00:38
こういう内容こそ義務教育で教えるべきです・・・自分の心を護るには、とか。
喧嘩上等、ぼっち上等で攻撃的?に生きてゆく。
世間が…常識が…なんてクソくらえですよ。
嫌なものは嫌、受け入れたくないものは無理だしそんな必要は無い。
ハッキリ毅然と言えるように、そう在りたいです…(>_<)

やり返すにも、
「同じやり方でやり返したら、相手と同じレベルだ、同じ土俵で戦ってはいけない。」
とか考えて、何も出来なかったことを思い出してしまいました。

独りぼっちになったらどうしよう、自分には後ろ盾が何も無い、~になったらどうしよう、だとか考えてしまうけど、その恐れ不安こそが弱さなんですよね(>_<)

分かってはいるけれど。

でも、何かに自分を護ってもらいたい、というのが常にあるんです。。。
カラス
2016年12月16日 13:21
ごぶさたいたしておりました。もう7年か8年旅に出ていたかのようです。
エイジさまのご活躍ぶりは、人気ランキングでお名前を拝見しておりましたが、テーマが私には難しくて、手も足も口も出すことができませんでした。
 さて、この電通の新入社員の自殺に関して、今尚尾を引いてますから、関心があります。特に、電通という一流人気企業内の、東大卒の優秀な美女……と形容される女子というところからも、トクベツ感があるのでしょう。
 真面目で頑張り屋さん、誰からも優秀と見られているし、実際、それまでの彼女の20年ちょっとの人生は、努力すれば、それなりの結果が出てきたのでしょう。
 でも職場では、学校の勉強のような正解がなくて、がんばってもガンバッテも結果が出ないことへの失望感もあったかもしれない。
 一番醜いのは、新入社員教育が出来ない上司とそれを許して来た驕れる社風でしょうが、それを心身で感じた時に、自分を護れるのは自分しかいないと、転んでも自分のために立ち上がる強さを持って欲しかったと切に思うのです。
 社宅生活というのも、八方ふさがりで結果良くなかったと思う。痛ましいことです。
 私は出来が悪く叱られてばかりの人生なもので、打たれ強いところがありますが、それでも大いに悩んだり落ち込んだりします。がんばるエネルギーを自分のために方向転換できる人間になりたいと思っています。
 昨年大きな病気をしまして、一時死の恐怖と不安から鬱病になりました。でも今は、気持ちを切り替えて生活しております。

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