唐突な恐怖の克服方法
準備をしない状態で、自分が苦手なものに立ち向かわなければならない状況に立たされた場合、
私達は強い恐怖と不安を感じます。
例えば、高所恐怖症の女性が、いきなり観覧車に乗ってしまったとか
高速道路パニック障害の人が、上司の命令で高速道路で運転しなければならなくなったとか
つまり、準備なしの唐突な恐怖に遭遇した場合の対処について知らないと
大変なことになります。
一般的に恐怖の克服法と言われる「イメージトレーニング法」や
徐々に恐怖を慣らしてゆく「エクスポージャー(恐怖の対象などにさらす)」はこの場合は役に立ちません。
これらは、徐々に恐怖を克服するプログラムであり、
唐突な恐怖には無意味でありましょう。
いきなり恐怖に遭遇した時、どうすべきか?
まず、
ステップ1 恐怖をそのまま口に出すこと
UCLAの研究結果によって、恐怖を否定するのではなく、
肯定して言葉にすることが恐怖を克服するのに有効だと判ったそうである。
屋外で毒クモに少しずつ歩いて近づき、
可能であればクモに触るという実験が行われたのですが、
① 恐怖をそのまま口にする
② 恐怖を否定する
③ 全く関係ないことを言う
④ 何も言わない
を比較したところ、
クモに対する恐怖を最も克服できたのは「恐怖をそのまま言葉にした」グループだった。
恐怖を否定したりせず、感じたままを言葉にするという行為が大事であり、
また、被験者が口にした言葉の中身も分析したところ、
「より多くの否定的な言葉を使った人ほどクモに近づくことができ、
手にかいた汗の量も少ない結果となった」とのことらしい。
恐怖に直面した時には感情をありのまま、
そしてできるだけ克明に言葉にしてみることである。
そして、出来れば言葉にはギャグを入れること。
「怖い怖い怖い本当に怖いよ~。母ちゃん助けて!」とか
「怖い怖い怖いよ~。でもセックスしてから死ぬぞ!」
「怖い怖い怖い本当に怖いよ~。でも美味いものを食うまで死ねるか!」
そして次に、
ステップ2 今、自分に何ができるか考えること
恐怖は自分がコントロールできないから感じる。
飛行機が怖い人は、飛行機の墜落が怖いのでは無く、
飛行機の墜落を自分が阻止できないから怖いのである。
つまり、恐怖に対し、自分が何をしていいのか判らないから感じるのである。
そんな時は、恐怖に染まらず、
「とりあえず私が出来ることは何か?」に頭を切り換えることが重要である。
そうすることで冷静になれる。
例えば、高所恐怖症でいきなりジェットコースターや観覧車に乗っちゃった場合、
「今、私ができることはなんだろう?」と考えることです。
そうしたら「眼をつぶり、耳を押さえよう!」とか「大声で叫んでみよう!」と対処することで、
恐怖は凌げると思います。
飛行機恐怖症の人なら、
「映画を見よう」とか「音楽を聴こう」とか対処を思いつくだけで
恐怖は和らぐのです。
なぜなら、「冷静さと恐怖は両立しない」からである。
私の知り合いの高速道路恐怖症の人は、
「バックミラーを見えないようにする」ことと「80kmで走る」ことで
名古屋からディズニーランドまで高速道路の運転が出来たそうである。
唐突な恐怖に遭遇したときは、恐怖にフォーカスを合わせるのではなく、
今、自分に出来る対処法にフォーカスを合わせるのがもっとも大事なのです。
つまり、「恐怖の克服」に重要な事は、恐怖に対し「自分の力では対処できない」と考えずに、
「自分の力で恐怖をコントロールできること」を探ることなのです。
恐怖に遭遇した時に、冷静さはもっとも重要なのである。
twitterはこちら。
エイジの部屋
mixiもやってます。
Eiji
Eijiで検索してください。現住所は岐阜です。
私達は強い恐怖と不安を感じます。
例えば、高所恐怖症の女性が、いきなり観覧車に乗ってしまったとか
高速道路パニック障害の人が、上司の命令で高速道路で運転しなければならなくなったとか
つまり、準備なしの唐突な恐怖に遭遇した場合の対処について知らないと
大変なことになります。
一般的に恐怖の克服法と言われる「イメージトレーニング法」や
徐々に恐怖を慣らしてゆく「エクスポージャー(恐怖の対象などにさらす)」はこの場合は役に立ちません。
これらは、徐々に恐怖を克服するプログラムであり、
唐突な恐怖には無意味でありましょう。
いきなり恐怖に遭遇した時、どうすべきか?
まず、
ステップ1 恐怖をそのまま口に出すこと
UCLAの研究結果によって、恐怖を否定するのではなく、
肯定して言葉にすることが恐怖を克服するのに有効だと判ったそうである。
屋外で毒クモに少しずつ歩いて近づき、
可能であればクモに触るという実験が行われたのですが、
① 恐怖をそのまま口にする
② 恐怖を否定する
③ 全く関係ないことを言う
④ 何も言わない
を比較したところ、
クモに対する恐怖を最も克服できたのは「恐怖をそのまま言葉にした」グループだった。
恐怖を否定したりせず、感じたままを言葉にするという行為が大事であり、
また、被験者が口にした言葉の中身も分析したところ、
「より多くの否定的な言葉を使った人ほどクモに近づくことができ、
手にかいた汗の量も少ない結果となった」とのことらしい。
恐怖に直面した時には感情をありのまま、
そしてできるだけ克明に言葉にしてみることである。
そして、出来れば言葉にはギャグを入れること。
「怖い怖い怖い本当に怖いよ~。母ちゃん助けて!」とか
「怖い怖い怖いよ~。でもセックスしてから死ぬぞ!」
「怖い怖い怖い本当に怖いよ~。でも美味いものを食うまで死ねるか!」
そして次に、
ステップ2 今、自分に何ができるか考えること
恐怖は自分がコントロールできないから感じる。
飛行機が怖い人は、飛行機の墜落が怖いのでは無く、
飛行機の墜落を自分が阻止できないから怖いのである。
つまり、恐怖に対し、自分が何をしていいのか判らないから感じるのである。
そんな時は、恐怖に染まらず、
「とりあえず私が出来ることは何か?」に頭を切り換えることが重要である。
そうすることで冷静になれる。
例えば、高所恐怖症でいきなりジェットコースターや観覧車に乗っちゃった場合、
「今、私ができることはなんだろう?」と考えることです。
そうしたら「眼をつぶり、耳を押さえよう!」とか「大声で叫んでみよう!」と対処することで、
恐怖は凌げると思います。
飛行機恐怖症の人なら、
「映画を見よう」とか「音楽を聴こう」とか対処を思いつくだけで
恐怖は和らぐのです。
なぜなら、「冷静さと恐怖は両立しない」からである。
私の知り合いの高速道路恐怖症の人は、
「バックミラーを見えないようにする」ことと「80kmで走る」ことで
名古屋からディズニーランドまで高速道路の運転が出来たそうである。
唐突な恐怖に遭遇したときは、恐怖にフォーカスを合わせるのではなく、
今、自分に出来る対処法にフォーカスを合わせるのがもっとも大事なのです。
つまり、「恐怖の克服」に重要な事は、恐怖に対し「自分の力では対処できない」と考えずに、
「自分の力で恐怖をコントロールできること」を探ることなのです。
恐怖に遭遇した時に、冷静さはもっとも重要なのである。
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エイジの部屋
mixiもやってます。
Eiji
Eijiで検索してください。現住所は岐阜です。
この記事へのコメント
唐突な恐怖ではないのですが、自分がコントロール出来ない問題を抱えた時にパニックになってしまい、他の小さな問題までもがコントロール出来ない状態になってしまいます。パニック状態の最中に冷静さを保つためには普段の余裕がある時に何かトレーニングしなきゃいけないのかなと思ってます。パニックになると冷静になるのは難しいですから。出来るトレーニング方法ってありますか?
実はこのたった今現在、私は大きな恐怖に直面しております。
愛犬の目が悪化し、、、、、明日一番でかかりつけの動物病院から、高度医療センターに電話してもらい、週末の治療を依頼してもらうことになっています。
さて、どんなふうにそれをギャグにできるものか?
大変なストレスとか恐怖の度に、
この記事を思い出し、どうやったら冷静に精神的に対処できるか、考える練習をしようと思います。
エイジさん、タイムリーな記事をどうもありがとう!
(ちなみに高所、特にビル等。)の場所に行くと、怖いながらも反射条件で下を眺めてしまうので、余計怖さが倍増してしまいます。
なにが恐怖なのか分析することが大事です>janeさん
どうなったのかな?
犬の目が見えないとどうなるのかな?>カコさん
高所恐怖症とスピード恐怖症はおなじ理由らしいですよ。>葉月さん