低酸素による心臓発作の予防方法

唐突ですが、私は高所恐怖症であるが飛行機に乗るのが好きである。
観覧車が怖くて乗れないが飛行機は乗れる。

ちなみに、飛行機で長時間座っていた乗客が、機内や降りた直後に死亡する「エコノミークラス症候群」で、成田空港の利用客が10年間に30人近くも死亡しているそうである。
中には成田に到着後、コックピットで倒れて呼吸不全で亡くなった米国人機長もいたそうである。

エコノミークラス症候群は、エコノミークラスのような狭い座席に座り続けると、血の塊(血栓)ができ、これが肺動脈に詰まって、呼吸困難や心肺停止を招く「肺塞栓(はいそくせん)」を起こすことである。

2000年に新東京国際空港クリニックの死亡した患者46人の死因や症状を分析した結果があって、25人がエコノミークラス症候群に該当したそうである。
25人のうち、11人が日本人。最も若かったのは46歳の米国人男性、最高齢は84歳のフィリピン人男性で、平均年齢は64歳だった。
つまり飛行機内は非常に心臓発作が発生しやすいのであります。

ちなみに死亡したのは数十名であるが、症状の軽い患者を含めると、「エコノミークラス症候群」の症例数は年間100~150人になるといわれているそうである。

さて、飛行機内で心臓発作が多い理由は、決して高所恐怖症が原因ではない。
恐怖によって心臓発作を起こすのではない。

また、よく言われるような理由、「長時間同じ姿勢をしているから発生する」ばかりでもない。
なぜなら、次の場合を比較してどちらが血栓ができやすいかを調査した結果がある。

1、長時間の飛行機の移動

2、長時間の映画鑑賞

もし、下肢を動かさないことだけが、エコノミークラス症候群の原因であれば、1、2は同じ結果になるはずであるが、結果は、1)では血栓のできやすい体質になったが、2)ではそのような体質への移行は観察されなかったという結果がある。
すなわち下肢を動かさないことだけが、エコノミークラス症候群の原因ではなさそうなのだ。

この「エコノミークラス症候群」の発生原因を考えてみると、飛行機内の低気圧による低酸素状態及心拍数低下による血流量の低下が原因である。

いわゆる心拍数の低下低酸素が原因で血液中の酸素が不足し、結果として失神したり、血が固まって心臓発作が発生しやすくなる。ということである。
血液の流れがゆっくりすぎると、血管の中で血が固まってしまうのです。
高血圧ばかり問題視されるが、じつは極端な低血圧では心不全が起きやすい。

なぜ飛行中は血の流れがゆっくりになるのか?というと、これは低酸素によって酸欠になり、酸素を供給しようと血管拡張が起こる。血管が広くなっても血液の量は変わらないから循環血液量の低下によって血の流れがゆっくりとなるのだ。
そして血液の流れがゆっくりすぎると、血管の中で血が固まってしまうのです。

従って、循環血液量を増加させることにより、低酸素であっても血が多い故に、発作を予防できるのではないか?と予想できる。

埼玉医科大学・心臓病センターの松村誠先生らが日本心臓病学会で発表された研究がある。
この発表によれば、搭乗する前または飛行中に水分を適当量補給することで失神や心臓発作をかなり予防できるということである。

松村先生達は平均年齢33±6歳の健康な男性協力者12名について、12時間の絶食と水分1リットルを摂取した人について、低気圧下での実験を行ったのである。
シミュレーションでは、高度1万フィート相当の0.69気圧に15分間滞在した結果、12時間の絶食の人は血圧低下し、血酸中の酸素量が低下した。
1リットルの水分摂取した人は、心拍数と動脈血流量が増大した。
また、絶食者は脳が酸欠状態であったが、水分摂取者では脳組織酸素飽和度が上昇した。

これらの結果から、搭乗前あるいは飛行中にスポーツドリンクのような電解質を飲むと、血圧低下と低酸素を軽減させられ、飛行中の失神や心臓発作の予防に有効であると結論された。
この結果は非常に重要なのですよ。
なぜなら、この結果は飛行機に乗らない人、即ちエコノミー症候群のみならず、低血圧および低酸素による心臓発作の予防方法であるからだ。
心肺機能低下による心不全を抑制する方法にも有効であろうと考えられる。

飛行前および就眠前には、水分が不足しないように水を飲むことを心がけることが非常に心臓の発作予防に良いようです。
ぜひ、心臓発作予防の為に寝る前に水を飲みましょう。


ちなみに、私は寝る前に水を飲みすぎると夜間のオシッコの回数が増えます。



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この記事へのコメント

yum
2008年06月07日 23:44
夜間のおしっこって…
エイジさん、おじいちゃんみたいだね(>_<)
私は低血圧で汗もかきにくいしおしっこの回数も少ない
前に水太り説が指摘されたけど代謝が悪いのよ
運動すれば解消されるのかしら?
どーまる
2008年06月08日 00:22
長距離バスや飛行機を使う機会が多いのですが、
油断すると脚がパンパンにむくみます。

故にポカリや水は必須であります。でも
当該症候群防止用にポカリやアクエリアスを
もっていっても通関で没収されます。ペットボトル
だから。

で、搭乗口附近の自動販売機で買おうと思っても
時々売り切れてます。故に最近は粉末をオブラートに
包んで、飛び上がってから水貰って自作してます。

面倒であります。

(ps)以前ご紹介されていたアスピリンも
エコノミークラス症候群によかったのでしたっけ?
2008年06月08日 09:10
「水ふとり」というのは「水の代謝が悪い」という意味なんですけどね。
1.冷えやすい→胃の不快感+ふらつき
2.おしっこが少ない→冷えているのにのぼせる。
3.だるい、調子が悪い→持続力がない
4.浮腫→足が浮腫む
5.痩せにくい→ダイエットすると体調を崩しやすい。
といった特徴があり、早めに解消しましょう。
短時間で解消には「運動」と「サプリ」です。
良いのは、ハーブのサプリで「メリロート」というのが利尿作用があります。DHAで安く手に入りますよ。
そして走りましょう。体力もシェイプアップも出来ます。
特にyumさんの場合は、他のサプリやるよりも「水の代謝」を考えた方が良いですよ。>yumさん
2008年06月08日 09:26
確かにアスピリンは血栓の予防には最適です。
特に脳梗塞や心筋梗塞の予防にはすごい力があります。
しかし、エコノミー症候群のように血流が悪い状態によって発生する血栓予防には、脳梗塞や心筋梗塞予防ほどには効果が発揮できないであろうと言われておりますが、絶対ではないけれども、予防効果はあるでしょう。
エコノミーに対し効果が絶対的なのはワーファリンだと言われてます。
やはりロングフライトのエコノミー対策として確実なのは、水分補給のようです。>どーまる様
あやこまめ
2008年06月08日 14:45
うちの会社は商社なので、結構多くの社員が海外出張で長時間飛行機に乗りますが、残念。心臓は強い人ばかりでなかなか「訃報」は入ってこないです。
それにしても、じっとしてることだけが原因ってわけではないんですねー。
やっぱり乗った後にアルコールを飲んだくれてるのは、ダメですよね?
yum
2008年06月08日 22:20
わぁ~ビンゴ!(古い)
やっぱ水太りだわ!
疲れやすいのも、ふらつきもすべて思い当たるわ!
謎は解けた!
気持は若くても身体はいつまでも若い時と一緒じゃないのね(>_<)
ありがと~
これから努力するわ~
2008年06月09日 14:40
こんにちは~^^
『夜間のおしっこ』に吹いちゃいまいた^^;
子供なのか大人なのか…(笑)
やっぱりエイジさん、最近あっち系が多い~(爆)
気のせい?

一つ前の記事のコメントの「水毒」って水太りの事ですか?
1と3だけは当てはまるんだけど、私も水毒かな?

2008年06月09日 21:51
商社とは頼もしいですね。
タフじゃないと商社マンは無理ですもんね。
お酒は脱水になるのであまり良くないらしいです。
でも赤ワインなら血液サラサラになるのでいいのではないでしょうか?
っていうか、私も空中に浮かんだら酒無しで、冷静でいられないんですけど。>あやこさん
2008年06月09日 21:57
女性は水代謝の悪い人が多いです。
そんな人は、体の中の余分な水をとるとあらゆる病が良くなります。そもそも体が冷えるのも水の代謝が悪いからなんです。尿が出る食材と体を温める食材を摂りながら、軽いスポーツをするのが良いですよ。>yumさん
2008年06月09日 22:01
そうなんです。
「水毒」って水太りの事です。
1.3だけならなんともいえませんけど、クーラーが苦手なら確実に水毒でしょうね。
ちなみに、老化現象=腎虚=水毒 なんです。
ヤングでいるためにも、おしっこは大事です。>キキさん
チカ
2008年06月11日 14:28
初めまして。
これから辛い夏がくるので何かいい方法は・・・と探していて
このブログにたどり着き、色々読ませていただきました。
私には正脈散がいいかもしれない!と思っているのですが・・・

小さい頃から夏が苦手ですぐしんどくなっていたのですが
最近は暑さが怖くて外に出られません。
普段から顔が赤くほてった感じですが
夏暑いと、汗は一滴も出ず顔が怖いくらい真っ赤になって
気持ちが悪くなり倒れてしまいます。
(ちなみに蒸し暑さで有名な関西の盆地に住んでます)
5年前、一昨年と外で倒れて救急車で運ばれ、去年はエアコン漬け。
こんなことではいけないと思うのですがどうにもこうにも・・・
去年は9月にグルグルめまいで倒れ、その後手足に力が入らず
寝たり起きたりが一ヶ月くらい続きました。

続きます。
チカ
2008年06月11日 14:29
44歳と年齢的に更年期かも?とホルモン値を調べましたが
まだ大丈夫とのこと。
血液検査も全て正常。血圧は高かったり低かったりです。

あと高校生ごろから疲れると期外収縮が出ていたのですが
二年前から季節を問わず慢性的に出るようになり、胸苦しさも酷いんです。
循環器科では気にするなといわれセルシンだけもらっていますが
満足に動けない自分が嫌になり欝ぎみです。

心臓には歩くのがいいんですね。でもしんどくてなかなか歩けません。
脚が弱ってきてるような・・・
一日数回のスクワットから頑張ってみようかな。

正脈散をためしてみたいのですが顆粒の麦味参顆粒はダメでしょうか?
二年前に加味ショウヨウ散を一ヶ月位飲んでから
期外収縮が慢性化した気がして漢方はちょっと怖いし・・・
これ以上期外収縮が増えたら、と思うと・・・

長々とすみません。
2008年06月11日 20:33
チカさん。はじめまして。
チカさんの痛みがひしひしと伝わってきます。
さぞかし不安な毎日でしょう。

私がお奨めするのは、
「コエンザイムQ10」・・・心臓を強くします。(DHC)
「梅肉エキス」・・・・・・血行を良くし暖めます。(DHC)
「パニオンコーワゴールド」・・・・ATPエネルギー(コーワ製薬)。
です。
あと余裕があれば「補中益気湯」・・ロート製薬のが良い。

これでかなり楽になると思いますよ。
正脈散は、チカさんには合わないでしょう。
水が体内に溜まりますからね。
汗を出すようにするのが良いのです。
これで一度頑張ってください。
また何かあったらコメントでもメッセージでも下さい。
頑張れ。大丈夫です。アナタは死にません。>チカさん
チカ
2008年06月11日 22:02
エイジさん、ありがとう。
嬉しくてちょっと涙がでちゃいました。
最近涙腺も弱ってきてて・・・歳のせいでしょうか~。

気軽に飲めそうなものばかりで嬉しいです。
心配性な所もあり、副作用とかが気になってしまうんですよね。
早速明日、ドラッグストアに行ってみます!

正脈散は合わないんですね。
とにかく夏は汗を出したいので納得です。

今年の夏は少しでいいから元気に過ごしたい、子供たちのためにも。
頑張ります。本当にありがとうございます。
2008年06月13日 23:39
コエンザイムはやや多めに摂ってください。
朝起きるのが楽になってくると思いますよ。
あと。当然ですけど、ビタミンミネラルをマルチで摂って下さいね。
あとは、肩凝り防止ですね。
これも気を付けて下さい。肩凝りがあると血流が悪くなりますからね。肩ストレッチしましょう。>チカさん

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  • 座ってる時間が長いほど平均寿命が短くなる。

    Excerpt: かの尊敬すべき数学者のブレーズ・パスカルの名言、 「人間は考える葦である。」を 「人間は考える足である。」とずっと間違えて覚えていて、 先生に笑われた記憶がある。 Weblog: BlueBloomBlog racked: 2010-08-05 01:06