会議の心理学

会議において
「発言は最初にしたほうが有利か?」「後にしたほうが有利か?」

アメリカのN・Hアンダーソンの行った実験で、ある事件を素材にして模擬裁判を実施した。
目的は「証言の順番によって陪審員の判断が変わるか?」である。
陪審員というのは、検事と弁護士の証言に対し、どちらの意見に妥当性を感じるか?を判断する一般市民のことである。
その実験の結果、「最後に証言した意見に支持が傾く」という結果であった。

そう考えると、会議でも、自分の意見を通したい時は、もっとも主張したい事は最後までとっておき、そろそろ終了という時期にここぞと発言するのが有利なのである。

最後の方が有利の法則」は、会議や裁判だけでなく、人が順番に競技する演技にも成立するようである。
たとえば、最近社交ダンスの番組を見ていて、最初に高得点が出ることは無いように思う。オリンピックでもその傾向があるらしい。
その理由を、フィギアスケートの伊藤みどりによれば、最初の演技が、その大会の基準になりやすいからだそうだ。

確かに二番手以下の選手は、最初の演技によって印象が変わってくるのは安易に想像できるし、後にくる選手の演技が凄いと前に演技した選手の印象は限りなく色褪せてくるであろう。

つまり、この現象は人間の心理的な部分で、
「古い感動は新しい感動には勝てない」ということに拠るのである。
この「古い感動は新しい感動には勝てない」を説明するのにわかり易く失恋を例にすれば、
たとえば、失恋したら、すぐに新しい恋人をみつけろ!と言われるのも
つまり「情熱は新しい情熱で塗り替えられる」からである。
しかし、すぐに見つけずにグズグズしてると情熱が不完全燃焼になってしまう。
不完全燃焼になると、炭の火のようになって、新しい感動を感じなくなる。

それは、何故かというと、、「中断すると興味が持続する」という心理学では有名なセガルニック効果(やってしまった作業よりも、中断された作業が保持されていて忘れにくいということ)が原因なのである。

たとえば、音楽CDを買いにいって、目的とするCDが無いと、ますます そのCDが欲しくなるよに、ゲームで攻略できないと攻略するまで興味が持続するように、興味を持続させるには「・・・続く」が大事なのである。
失恋でグズグズしてると、この「To Be Continue」の術中に嵌ってしまうのである。

すなわち、失恋から立ち直るには、タイミングが何よりも大事なのである。
タイミングを逃すと、長い夜が恋人になってしまう訳である。
なぜ、タイミングを逃す人が多いか?というと
失恋した者は、新しい一歩を踏み出せないからである。

それでは、セガルニック効果による「To Be Continue」のアリ地獄に落ちた場合の抜け出し方について、私の「To Be Continue」体験を例にお話しよう。

私は、小さいときに餃子を「食べちゃ駄目」とお預けされた経験が心のトラウマになり、「To Be Continue」の罠に嵌りました。
そのために、大学生になっても「餃子を思いっきり食いたい」という煩悩に悩まされていました。
そんな「餃子パラノイア」の私を恥ずかしく感じ、友達にも相談できず悶々とした日々が続いたのでした。
そんなある日、「餃子の王将」で「餃子10人前30分で完食したらタダ!」の広告を見て、「これで堂々と餃子が思いっきり食えるっ!」と喜び勇んで挑戦したのである。
見事、30分で10人前を完食した途端、異様な吐き気を感じ、トイレで3人前位吐きました。

しかし、その後、
私の「餃子パラノイア」が完治しました。
そうです。
私は餃子に「飽きた」です。

「情熱は燃え尽くすまで燃やせば灰になる」のであります。
情熱に水をかけるから、完全に燃えず、しかも消えない「炭火になる」のである。

しかし、確かに餃子を思いっきり食うことによって、「餃子パラノイア」の煩悩を綺麗に消すことは出来たのですが、違う問題が発生したことに気づきました。

それは、「餃子を食べる喜び」まで無くしてしまったことです。私は、ひとつの煩悩を消したことにより、ひとつの喜びをなくしたのである。

私は知ったのです。
人生には、「欲望」があるから、「情熱」があり「幸福」があるのだと。

あれが欲しい
こうなって欲しい。とか
いろいろフラストレーションで悩んで苦しんでいる時期のほうが、
「もうなにもいらない」時期よりも、生きる情熱があって、ある意味幸せなのかも知れません。

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この記事へのコメント

2006年12月19日 20:05
今回は良くわかるけどわかりにくい???お話でしたわ~。
要は紅白歌合戦で最後に歌った方が勝ちの確率が高いと言う事でしょうか???
でも去っていった人は新しい恋をしても忘れられなかったりしませんか?
思い出は美化させるものです・・・
ギョウザの事は残念でしたね。
と言う事は子供に甘い物を食べさせたくない時は禁止するのではなく思い切り吐くまで食べさせるのが正解ですね(^_^;)
KISHIKO
2006年12月19日 21:45
会議は、ある種のマラソンみたいなものですものね・・・
ある意味で、持久戦です。
最後まで気力と体力と判断力等を、いかに維持できるか、
結構そんなものが、会議の顛末に影響することもあるのでは。
長くダラダラやっていて、最後になし崩し的発言で、お開きになることも、今までありました。
・・・「結論は次回に持ち越し」って・・・


2006年12月19日 23:14
お久しぶりのコメントです。
こんな発言を聞いたこともあります。
面接の模擬会議では発言者になるより司会進行役にまわったほうが得策だと・・・。つまり毎回議題をまとめる役になるのです。そうすると面接の点数がいいとか・・・・。
恋のお話は関心してしまいました。
きっと主人と結婚できたのは、「もう結婚したいと思うくらい好きになるのは最後の人だわ。」と思った男性に振られたからなんでしょうね。
でも、今では主人が最後の恋人ですが・・・・。笑(^○^)
2006年12月19日 23:49
そうですね。何事もタイミングが大事です。
そういえば結婚した時もそうでした。
勢いが付いてあっという間でしたから。
でも、今は違う方向に情熱が向いておりますが(^_^;)
何であれ目指せるモノがあることが幸せなんですね。
2006年12月21日 17:59
紅白のトリの方が有利のはずです。
しかし、あれは作為的なので赤白半々なのである。
去っていった恋人が恋しいのは、まさに「途中で中断された」からであります。
しかし・・どんな恋も、いつも「To Be Continue」なのかも知れません。だから人は恋に飽きない>サンタママさん

会議は「俺は聞いてない」とか「俺は関係ない」と言わせないための手段だと思います。
みんなで総意すれば、協力しないといけませんからね
会議の隠された目的はそこだと思う今日この頃>kishikoさん

2006年12月21日 18:04
お体が悪かったそうですね
知ってましたが、なかなかコメントできませんでした。
しかし、早期に発見できて良かったのではないでしょうか?
ある意味、運がいいと思いますよ。>花娘さん

夢を追っている間は、誰でも幸福なのだと思います。
しまじろうさんは魚もさばいておられるから、きっと幸福な時期なのです。
サバはやっぱ味噌やし>しまじろうさん
2006年12月21日 19:43
炭火みたいにくすぶっていた感情が、すっきりするまでの時間が長いと、
本当に辛いですね。やりつくす!かぁ。なんだか私は不完全燃焼のものが
多い気がして、反省しました。
いろんなことに、がっちり向き合って最後には感動で泣いてみたい。
嬉し泣きって、気持ちいいですよね。
あー、燃えるものが欲しい!!
2006年12月21日 21:00
私、昔から自分を「燃え尽き症候群?」だと感じていました。
食べ物なら茄子のてんぷら、卵サンド、ゆで卵、出し巻き卵
遊びなら花札、セブンブリッジ、スポーツジム・・・等々
スポーツジムなんて通いすぎて体調崩しましたから(汗)。そして現在はまったく興味がないのです。カードゲームなんてやり方さえも忘れてますから(爆)。ということで上記のものに関しては「情熱は灰」になってます。
2006年12月21日 23:13
あるある!!
わたしも1つの食べ物などに妙にこって、毎日食べてます。最近ではメロンパン、チーズケーキ、鶏肉・・・。今は見るのもいやですぅ。いきなり、線が切れたようにプッツリ「もういらない!」って感じになります!
今は落ち着いて食べ物では情熱を感じません。今は・・・パズルかな??(笑)というか、最近食べ物に興味が無いので痩せてきました♪毎日体重計乗るのが情熱化してますね。
海流ママ
2006年12月22日 07:19
お久しぶりでございます♪
子供って記憶機能が未熟なせいか、大人に比べより強く後半の記憶ばかりが残るように感じます。
レッスンには聴き取り(聴音)などもありましたが、スタートの音が何回やっても最後に聴いた音になっちゃう子がいました♪
「この曲が弾きたい!」と入会して来る生徒には、その曲がをマスターした途端に満足し、次に情熱を燃やす曲が見つけられずに辞めちゃう子も多かったきがします。
次々とあれにもこれにも情熱燃やしまくってる私は、死ぬ間際でも燃え尽きる事が出来ない気がします…
理解できないエイジへ
2006年12月22日 15:08
最初でも最後でも、どっちも一緒じゃ!!
2006年12月22日 20:22
炭火状態とは、露天での「ぬるい温泉」みたいなもので熱くもないけど寒くもない。しかしだんだん冷えてくるという状態でしょうね。
燃え尽きる行動を選択するということは、ぬるい温泉を、裸で飛び出して熱い温泉を探す勇気のことではないか?などと思っております。>noriさん

すばらしいです。
そのように人生に執着を残さない生活をすることが大事だと、美輪さんが言っておりましたが、やはり「燃え尽くすまで燃えつくす」という生き方がもっともその状態に到達するには良いのではないか?と考える次第である>レセママさん
2006年12月22日 20:32
なにっ!
1つの食べ物などに妙にこって、毎日食べる
というのは明らかに精神分析でいうところの「パラノイア性格」である。芸術家とか実業家で成功するタイプです。
だからパズルも好きなんだと納得。
あまり思い詰めたり、妄想に浸ったりしないように気をつけましょう。しかし、目標を定めると成功の可能性は高いです>万千ママさん

記憶というのは「古いよりも新しい」「接した時間」によって差がでますが、「途中で中断される」と記憶が持続するのであります。それはテレビのドラマだけでなく、教科書にもその心理が応用されています。>海流ママさん

そうかっ!
どっちも一緒かっ!>誰やねん
2006年12月22日 20:44
高校生のとき落花生を一袋食べて
気持ち悪くなり吐きました。
もう二度と食べたくないと
思いましたが最近また
食べたくなりました。
灰になっても再燃する?
きっと餃子も再燃するでしょう(笑)

2006年12月23日 09:26
落花生といえば、酒を飲んだ後、電車で帰宅中のことです
落花生を電車の中で食べていたうちに、眠ってしまい、あやうく窒息しかかったことがあります。
落花生で窒息しないようにしたいものです。>カモちゃん

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