踊るサテュロス

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地球博へついに行って来ました
ただ、「踊るサテュロス」を見る目的だけである
私は、サテュロスを見て、久々に鳥肌が立ちました。
小さいかと思ってましたが、ガラスケースに容れずに空中に浮かぶ2.5mの体はまことに美しい。

「我、ここに来る為に、3千年の眠りから醒めたのだ。私のすべてを見よ。そして脳裏に刻め」とサテュロスは語りかけるようでありました。

「踊るサテュロス」はイタリア館の展示物で、1998年にイタリア南部シチリア島沖で、漁船の網に掛かり、奇跡的に発見された2400年前の古代ギリシアのブロンズ像である。
イタリアの国宝級で2千年以上も海中で眠っていたので劣化が著しく、「愛地球博」の為に日本来るのが、最初で最後の国外展示となる。
なぜ、イタリアは今回出展したか?それは日本だからである。
日本だから国宝を出展してくれたのである。
イタリアの意気込みは凄く、サテュロス像展示に当たっては、万博主催者側の提案であったガラスケースでの陳列をかなくなに拒否。
よって錆びない為の空調を完璧にしてあるのだという。
このイタリアの好意によって、2千年の歳月を超えた芸術と私達は、数センチの近くで対面できるのである。ケースに入っていないことは、感謝しなくてはいけない。
もしもガラスケースに入っていたら、「芸術品」ではなく、「骨董品」になってしまったであろう。

そしてデザイン、ファッションセンスも素晴らしい。
女性案内員の服装をはじめ、イタリア館の細部のこだわりは、愛地球博には勿体ない程でありました。

踊るサテュロスの評価は、語るべからず。
「サテュロスの顔がイマイチ」と言うようなエセ評論家の言葉に耳を貸すな。
彼らは、芸術作品の持つ「オーラ」が見えないと自ら露呈しているにすぎない。「造形」の美しさしか判らない評論家の美のセンスで「踊るサテュロス」を語って欲しくない。
そもそも、今回の地球博のテーマは「自然の叡智」である。
奇しくも「踊るサテュロス」は、「森の精」である。今回のテーマにこれ程、適合した展示物はほかにはあるまい

ところでサテュロスは、葡萄酒と享楽の神バッカスの従者である。
サテュロスが踊っているのは葡萄酒に酔っているからだ。
踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊るに限る。

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この記事へのコメント

エイジ
2005年07月17日 10:13
実際に見ると、私は絶句でした
それにしても、イタリア館の女性係員は、白と黒のモノトーンでキュートなユニホームで演出性がいいです
40分しか並ばなかったのでわりと空いていますよ
いかれたら、いの一番に必見です
アッシー
2005年07月17日 10:55
なにやら イタリアの匂いがする名文ですね
ペペロンチーノを食いたくなりました
2005年07月18日 00:20
私は逆に二千年以上も海に沈んでいたにもかかわらず、ここまで原型をとどめているなんてすごいなーと思いました。多分体の奥にズシンとくるような美しさは実際見ないと分からないだろうなー。残念です。

ところで、「日本だから出展してくれた」ってどういうことですか?日伊ってそんな特別な関係なの?
2005年07月18日 21:21
ペペロンチーノ美味いですよね
私もチョッチョリーナとペペロンチーノしたいです>アッシーさん

そうなんですよー
だから奇跡的と言われてる訳なんですよね

イタリアと日本はですね
ムッソリーニと東条英機以来の戦争同盟国ですからね
日本だから出展する。。とイタリアの政府が言ったそうです
また一緒に戦争したときは同盟組もうね!ということでしょう
まぁ
1人ランボーのるりさんには同盟は関係ありませんが
2005年07月19日 02:41
きれいですね。森の精が、海のそこに2千400年というのは、さぞ長かったでしょうねぇ。
エイジ
2005年07月19日 19:20
時期を海底で待っていたのでしょうか?
不思議な話だというのも美しさを倍増させる調味料なのですね

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