BlueBloomBlog

アクセスカウンタ

zoom RSS うるわしきおとこ

<<   作成日時 : 2017/07/30 16:28   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 54 / トラックバック 0 / コメント 7

「一度でも人を殺せば あと戻りは出来ないんだ
その烙印からは 一生 逃げられないんだ あとには戻れない
帰ってママに言うんだぞ もう心配ないって」

これは、1953年に公開された「シェーン」という映画の中で
強欲な牧場主に苦しめられている入植者の家族と出会った流れ者のシェーンが、
慎ましく暮らす一家の幸せを守るため、
自らたった一人で殺し屋に立ち向かって皆殺しにした時、
入植者の少年に語った言葉である。
そして、人殺しの十字架を一人で背負ったままでシェーンは町を去る。

罪は、償いとか善行で許されることは無い。
つまり悪いことは善行で帳消しにはならない。
しかしながら、イエスが十字架を全身全霊で背負ったように、
罪を背負い続けることを覚悟することによって初めて許されるのです。

私は、シェーンを「うるわしきおとこ」だと思う。
きっと、男なら誰でも人生に一度は、シェーンのような場面に遭遇するだろう。
そして、そんな時、必ず男は「うるわしきおとこ」にならねばならないのだ。
なぜなら、男は生まれで男になるのでは無く、
生き方で男になるからである。



最近、私は、「うるわしきおとこ」の話を聞いて感激したので紹介しようと思う。

「うるわしきおとこ」とは何かというと、
大国主命を讃えて、彼を「うるわしきおとこ」と表現したのです。
そして、「うるわしきおとこ」こそ「大和魂を持った麗しき男」という事らしい。

そして、源泉が『古事記』の「赤猪抱き(あかいだき)」にあります。

あかいだき とは、

ある日、大国主命とお兄様の八十神のご一行は、
因幡の国の八上姫という素晴らしい女性に求婚の旅に出ます。

八十神達は道中の荷物を大国主命ひとりに持たせます。
大国主命は、頼まれごとは、ちっとも嫌そうな顔をせず
ニコニコしながら後からついてゆかれました。

途中ワニを騙して赤裸になっているウサギに出合い、
お兄様の八十神達はウサギに嘘を教えました。
さらに傷は痛み苦しんでいるところに、荷物を抱えた大国主命が通りました。

彼は、兄神達の非を詫び、ウサギに傷の治る方法を教えて、
ウサギを元通りに治しました。
ウサギは、大国主命の優しさに感化され、今までのズルい生き方を恥じました。

その後、
日本一美女の八上姫は、身なりは立派な八十神達ではなく、
お供のように荷物を背負い遅れてついてきた大国主命と結婚することになります。
この時、大国主命に助けられたウサギも大国主に感化され神になり白兎神社に祀られます。

しかしながら、物語はハッピーエンドで終わりませんでした。

八上姫に求婚を断られた八十神達の間に不満と大国主命への嫉妬が芽生え、
ついに大国主命を殺してしまう相談が持ち上がったからである。

兄神達は、大国主命に、人間の村人達が困っている大きな赤い猪を退治して欲しいと
相談を持ち掛け、そして、山上から自分達が追い出すから麓で抱きかかえ捕まえてくれと
頼みました。

大国主命は、過去の兄達の行いから不安になりますが、
「私の力の及ぶことなら何でもさせて頂きます。」と答えます。

そして、落ちてきたのは赤猪に見せかけた真っ赤に焼けた大石でした。
大国主は、それでも、逃げずに、己の宿命と念じ、しっかり抱きかかえました。
その結果、大国主命は火だるまになり、焼かれて死んでしまいます。

一部始終を見ていいた母のサシクニワカヒメは、我が子を哀れに思い
祈りを捧げて、大国主を生き返らすことに成功しました。

そして、生き返った大国主に「兄達の策略は、避けるようにしなさい。」と諭します。

しかしながら、大国主は、またして策略から逃げず、木の股に挟まれ死んでしまいます。
そして、母は、最期の念力を使って再び、大国主を生き返らせます。

そして「汝 、ここにあらば、必ず八十神に殺されるだろう」と言って
大国主命を須佐之男命の存在する日本国に逃がします。
そして、日本国において初代大王となる訳です。

この「あかいだきの示していることは、当たり前の事、正しいことを、
実行するにあたっては、たとえ自分が損しても、認められずとも、
あるいは、死なねばならないとしても、甘んじて運命を受け入れなければならない」
ということを示し、それを大和魂と定義します。

大国主命のように、
袋背負いの心を持って、仕事をして行くと赤猪を抱かねばならぬ時があります。
ふくろせおいのこころの極まるところは死の覚悟(あかいだき)で有ります。

大国主命が焼け死に、以前よりもはるかに「壮麗夫(うるわしきおとこ)」として甦る。
と古事記には書かれています。
この文節によって、「ふくろせおいのこころ」「あかいだき」によって
死に「うるわしきおとこ」として生まれ変わるということが解ります。


防衛大学校の第一期学生卒業式で吉田茂首相は次のように語った。

「君たちは自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、
歓迎されたりすることなく、自衛隊を終わるかもしれない。

自衛隊が国民から歓迎され、ちやほやされる事態とは
外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、
国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。
しかしながら、どうか、耐えてもらいたい。」

東日本大震災の時、自衛隊が救助の任務を遂行しましたが、
当時の心境を元陸上幕僚長・火箱芳文氏は次のように語った。

「手柄を誇る派手なガッツポーズをするのではなく、
被災者が喜んでくださる姿を見て微笑み、
任務が終わったら嵐のように去っていく。
去った後に爽やかな空気が残る。
それだけで十分だと思ってやってまいりました。」

元陸上幕僚長・火箱芳文氏は、「うるわしきおとこ」である。



参照:もしも貴方の隣に神様がいたら?

twitterはこちら。
エイジの部屋


mixiもやってます。
Eiji
Eijiで検索してください。現住所は岐阜です。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 54
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
面白い 面白い 面白い 面白い
驚いた 驚いた
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
美しい話をありがとうございます。
日本人の心の源泉はそういうことなのですね。
とても心が洗われました。


古い映画なので昔見た記憶ですけど
シェーンを演じたアラン・ラッドは正統派の2枚目で、
とても端正で控えめな雰囲気でしたね。






ららあ
2017/07/31 06:39
エイジさん、こんにちは。
シェーン、大国主命、自衛官が、大和魂のうるわしきおとこに繋がるんですね。なんて守備範囲が広い! だからエイジさんの考察はおもしろいんですね。

「死なねばならないとしても、甘んじて運命を受け入れなければならない」
「極まるところは死の覚悟で有ります」

ここを読んだとき、ふと、最近みたSF映画『メッセージ』を思い出しました。
言語学者の女性が、国の任務で謎の知的生命体とファーストコンタクトする話です。このSFが異色なのは、国防軍 vs エイリアンじゃないところでした。地味な言語学者によるノンゼロサムゲームなんです。

※ネタバレになります。でも脚本の妙で、十分見ごたえあるので大丈夫です(笑)

主人公は未来予知の特殊能力がある。よって自分がこの先待ち受ける悲運も知っているわけですが、それでも、この宇宙世界を和解させるために、誰にもわからない孤独の中、任務を完遂していくんです。つまり悲運な人生を2回以上体験するんです。

大国主命と同じですよね。
任務は元幕僚長の方にも共通するかもしれません。

私は同じ女性として考えさせられました。
悲運と知っていながらまた出産をし同じ人生を2回も選べるかな… とマクロな宇宙がミクロの精神に帰結していくんですよ。
原題が『あなたの人生の物語』に納得しました。大人気SF作家にも納得しました。

やっぱり、人々に長く語り継がれるには、どんな話にも真理がありますよね。
Komachi
2017/07/31 13:01
ららあさん こんばんわ。
大国主命の型は日本国と連動してますからね。
大和魂を大事にしなければいけませんね>ららあさん

Komachi さん こんばんわ
私は思うのですが大国主命みたいな方は
悲運であっても神様から好かれると思います。>komachiさん
エイジ
2017/08/02 20:26
エイジさん、こんばんわ!
久しぶりにコメントさせていただきます。

とても美しい生き様のお話、感動しました。最近のごちゃごちゃした情報が錯綜する中、日本人としてどう生きていくべきか。
その答えをいただいたような気がします。
暑い日々が多いですが、お体お大事になさってくださいね。
ニコ
2017/08/03 18:33
エイジさん、こんばんは。
そんなに大したことではないのですが、
私は、7月初め頃からこちらのブログを最初の記事から順番に少しずつ読んでいるのですが、先ほど、2012/05/01の記事を開いた後に、そういえば新しい記事出てたナ〜と思ってこちらを見てみると。
なんと、同じ大国主命のお話しでした。
小さなシンクロニシティです…
沸々と…。
心が洗われて目から水が少し出るようなお話しをありがとうございました。

2017/08/07 01:32
エイジさん、こんばんは〜。

大国主命は二回も生き返るのですね。
何かを背負い。。。。。

そういえば、キリストも人間の罪を背負って死に至り、復活する。。。。
何か原型がありそうな感じがします。
「うつくしき男たち」ということなんでしょう。

自分のことだけ考えているのはプロではないです。
感謝されたらそれは嬉しいけれど、仕事は仕事として当たり前にこなす。
そこに命までかけるのは、美しいです。

全く関係なくて申し訳ないんですが、、、、。
最近、というか今頃、アメリカの青春ラブコメドラマ「グリー」にはまってしましました。歌が最高に楽しいですし、様々なテーマを提供してくれます。差別、生き方、自分らしくあれ、大切な人、などなど。男女の愛や結婚についてもメッセージ性が強く、日本で「逃げ恥」や「昼顔」が流行っていることに情けな〜い気持ちになりました。WW2の最中にアメリカでは「風とともに去りぬ」を撮っていたことを知ったときと同じような衝撃を受けました。
あらゆる意味でアメリカ的であり、アメリカを知るには最適な入口にもなるような。結構お勧めです。お時間があったら是非♪
カコ
2017/08/10 00:44
大国主の生き方は素晴らしいと私も思います>ニコさん

古事記は非常に含蓄のある物語が多いですよ>鯨さん

「グリー」見てみます>カコさん
エイジ
2017/08/13 17:59

コメントする help

ニックネーム
本 文
うるわしきおとこ BlueBloomBlog/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる