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zoom RSS デルフォイの神託

<<   作成日時 : 2010/10/13 21:01   >>

驚いた ブログ気持玉 51 / トラックバック 0 / コメント 15

今夜は、ヘロドトスの「歴史」の中に、
「運命の理不尽さ」についての文があるので紹介しましょう。


リュディアの王カンダウレスは、自分の妻をどうしようもなく愛していた。
誰にでも絶世の美女だと自慢していた。

王はあまりにも妻を溺愛していたので、
自分の妻の美しさを自慢したくて、
つい腹心の部下であるギュゲスにこう命令した。

「寝室の一角に身を隠し、王妃の着替えを一部始終見るように。」

ギュゲスは、
「女は衣と共に恥じらいも脱ぎ捨てるものです。」といって強く拒絶するが、
王の絶対的な命令ゆえに従わざるを得なかった。

さて、運命の歯車はここで大きく動く。

王妃の着替えを一部始終見て、美しい全裸をまざまざと見てしまったギュゲスであったが
その秘密の行為を、王妃に見つかってしまったのである。

怒りに震えた王妃は、

夫を殺して私を奪うか。
見てはならぬものを見た罪で自殺するか。
どちらかを選択せよ。

と迫ったのだ。

ギュゲスは、自分の運命を嘆き、
やむを得ず、王を殺害し、王権と王妃を手に入れる。

しかし、亡き王の恨みか?
飢饉や疫病が蔓延し、国民は怒り
政情が不安定になったので、
いよいよデルフォイの神託を仰ぐことになった。

罪の意識に苛まれるギュゲスのみならず、
国民や臣下達は皆、
「すべて裏切り者のギュゲスの引き起こした災い故に、ギュゲスを死刑にせよ。」
と神託が出ると確信していた。


しかし、意外なことに
デルフォイの神託は、ギュゲスを賞賛し、王権を認めたのである。

そして最期にこう神託した。

「いまから五代目の王に旧家の報復が成就するであろう。」

ここで重要なことは、
神はギュゲスを承認したにもかかわらず、
ギュゲスの罪の報いがあるとし、
しかも、ギュゲス以外の者に報復の鉄槌が下るという点である。

この話を読んで、

デルフォイの神は、善悪に関係なく、
時の流れに乗った勢いのある者に味方し、
時の流れに乗っていない勢いのない者を殺す。


という単純な原理を読み取ることができる。

そしてこの原理は、
ヘロドトスの歴史のみならず
実は古代メソポタミアの「ギルガメッシュ叙事詩」、
日本の「日本霊異記」などの、いわゆる歴史書の中から読み取ることができる普遍の原理なのだ。

絡まった糸を想像して欲しい。
それは私たちの運命である。
その糸を引っ張ると、
弱い所が切れる。
切れた糸こそ、
悪因の報いの場所である。
それは、私たちの人生での弱い箇所、
例えば、老いた親であったり、
愛する妻や愛人であったり、
幼い子供であったりする。

糸の弱い場所が切れるように、
運命は弱いところに報いを与える。

悪行は犯した本人が報いを受け無ければ理不尽である。
しかし、
現実の運命はそうではない。
親の罪が、孫に罰として顕れたりする。

善行もおなじである。
親の善行が、本人には影響なく、孫の代になって、
幸運となって訪れる場合もある。
そして幸運に恵まれた孫は堕落し、
その罪の報いが子孫に出る。

それは、単に、善と悪、堕落と勤勉のスパイラルであり、
因果応報というよりも、
勢いがある者が栄え、
勢いの落ちた者が没落するという単純な原理のほうが説得力があるのではなかろうか?


商売でもそうでしょ?
努力とか経営方法よりも、
時代の流れが要求する商売をすれば儲かる。
いくら経営方法が良くても、
時代が求めていない商売は破綻する。
つまり、
商売で成功するか否かは、
「誰がするのか?」ではなくて、
「時代の勢いを得られるか?」によって決定するのだ。
ゆえに時代の流れが変わる三代目までは繁栄が続かない。

己のサクセスストーリーを話してる勝ち組の経営者は、
じつの所、
単に時代の流れに乗り、
時の力を勝ち取った者に過ぎないのだ。
そのまま行けば、100年後には消えている。

私たちは、誰しも人生で、
失敗したり、失恋したり
様々な苦難が降りかかるものである。
そして、失敗した原因を探し、
自己嫌悪したり、自信喪失になったりする。

しかし、大事なのは、
なぜ失敗したのか自己嫌悪したり悩むよりも、
失敗した原因は、自分には「勢いが無い」すなわち「運が悪い」ということ、
もしくは不幸を呼び寄せる体質だということ、
周りの人を不幸にする体質であるということが、
不幸の原因であると知ることなのだ。

よって、私達は反省するよりも、勢いを得る方法や運が良くなることを考えて、
自分の体質を運の良い体質に変えるのが最善だと知るべきで、
反省するより、勢いを得る方法を考えたほうが100倍有意義だってことだ。

誤解を恐れずに断言すれば、
力が充満するような生活をすれば、不運は君に近づけない。


運命の達観者であるマルクス・トゥッリウス・キケロもこう書き残している。

「人間の一生を支配するのは運であって、知恵ではない。」

ということで、
私と一緒に運の良くなる学問をしましょう。


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コメント(15件)

内 容 ニックネーム/日時
本当に引き出しの中が豊富ですね。
普段どんな本を読んでらっしゃるのでしょう。
エイジさんの場合、知識が本物の智慧になってると感じます。

不運を寄せ付けない体質、そうなりたいものです。
引き寄せの法則に関する書籍がたくさん出てますが、
私は未読です、そこにヒントはあるのかもしれませんが
私はエイジさんのブログで勉強させていただきます♪
しゃーしゃん
2010/10/13 22:43
こんばんはエイジさん。お久しぶりです。

私もエイジさんのブログで勉強させていただいている一人です。
触発され安岡正篤さんの本などを読み始めました。
是非、運のよくなる学問、学びたいです!
まずは何からはじめたらよいでしょうか?
ミネ男
2010/10/14 00:02
初めてコメントさせていただきます。
そうですね。力が充満する生活が出来ていれば、痴漢、暴漢さえも近寄らせずに済んだんだろうなと思いました。
狙われるのは、弱そうな人ですもんね。
あうー。
強くなるぞ
vvvkaopaovvv
2010/10/14 03:16
面白いです、
とても興味深いです。

<カルマ>あるいは<因果応報>
なんて言葉では言い表せないほどの運命の残酷さも感じます^^;

勢いですね〜^^ 
覇気のある
根性座って運のいいオンナになります。


ららあ
2010/10/14 20:12
またまた個人的にタイムリーに思えるブログ記事ありがとうございますw
不幸の原因ばっかり考えてた、不幸中の幸いな程度の怪我を負った先月。
引っ越し前後から何か歯車が崩れてましたが、今月から心も強くなっていってます。それは友人たちのお陰で原因追及のマイナス思考スパイラル状態を脱したから。
不幸体質だったのか(^^ゞイタタタ…って思いましたが
つまりは半分までは不幸脱出方法に気づいて実行していたことになります。
さらなるヒントをもらってラッキー!
respectchild
2010/10/14 23:23
最高ですエイジさん大好き。文句を言いたくなるほど癒されました。残酷な現実は前に進む原動力。エイジさんの愛はどこから湧き出ているのでしょうか。知識のフェロモンむんむんです。気分スッキリ。エイジさん最高!
シェリー
2010/10/15 21:44

私の旦那は本当に運が悪い。身内の不幸は重なる、私と結婚してからも働けど働けど楽にはならず… 私もついにはダウン。 現実は厳しい。でも 本人は 誰かに守られているかのように感じる。不幸中の幸いってのです。いつもそう…。なんでか。私との違いは楽天家なところです。こんなのも関係しますか? 運がいいって悪いことが起きないとかだけでなく いいこともないけど悪いこともないことなのですかね? 時の流れに逆らわず乗り感謝出来たら最高だなぁ
おみつ
2010/10/16 00:46
引き寄せについては、確かに真実です。
本を読むなら、引き寄せの法則って本じゃなくて、
マズローの研究者である「ウエインWダイアー」の本をお勧めします。
渡部昇一が翻訳してるのが市販されてます。>しゃーしゃんさん。

安岡先生の本を読まれるのは非常に素晴らしいですが
孔子とおなじように安岡先生の話は常識的な話にしか感じないのです。
これは安岡先生が本物であるという証明なんですけど、
さらーとすごい大事なことを読み流してしまうのです。
まずは、志を立てよと安岡先生はいいますね。>ミネ男さん。

強くなればというよりも、
貴方はもっと強くならねばならんのです。
強くなれることを決して疑ってはいけません。>vvvkaopaovvvさん。
エイジ
2010/10/17 08:30
幸運⇒不運⇒幸運というスパイラルは、
勤勉⇒怠慢⇒勤勉というスパイラルに過ぎないのです。
宗教では生まれ変わって因果応報なんですけど、
運命としては単なるスパイラルなんです。
勢いが(勤勉なる)大事です。>ららあさん。

モラロジーを知ってる人は原因追究にばかり力がいってしまい、
心のエネルギーを見落としてしまいがちになります。
しかし、心のエネルギーとか引き寄せばっかり考える人は
モラロジーを知らないので不幸になります。
ですから、道徳科学を知って、勢いをつければ最強ですよ。
君はラッキーなんだよ>respectchildさん。
エイジ
2010/10/17 08:39
知識にもフェロモンがあるのですか!
つまり文とか思想に磁力があるってことでしょうね。
シェリーさんを落とすまで磁力のある文を書き続けます。w>シェリーさん。

ご主人の苦労は無駄にならず、
必ず子孫の繁栄となって実るでしょう。
ただし、先祖供養だけは絶対に忘れないように
これがすべての幸運の根ですからね。>おみつさん。
エイジ
2010/10/17 08:45
エイジさん、こんばんは!
そういえば、運勢も勢いでしたね。
運は、親子とか先祖代々とか、会社とか、そういうもので
繋がりはありそうですね。
ただ、、、子供や孫の代で不運に見舞われた人たちはお気の毒。
そこから抜け出すのもお墓参りですか?

ゼロやマイナスからジャンプしても、
高いところからジャンプした人にはかなわないものね。
自分を高いところまで引き上げた上でジャンプすれば、
恩恵は大ですね。なるほど。
カコ
2010/10/17 23:10
エイジさん、こんにちは。
何かと自分にとって、タイムリーなお話が出てくるなぁって感じです。

過去にとらわれることも流れや勢いに乗り損ねる原因かな。
時々今がどうしようもなく思えて、過去を思い出しては泣いてしまうものです。

その場を大事にしなきゃと常々思ってはいるのですがね。
にー
2010/10/18 14:50
カコさん。こんばんわ。
勢いは畢竟、オーラではないかと思います。
強いオーラを持つと、勢いが出て不運が逃げる。
そんな気がします。>カコさん。

にーさん。こんばんわ。
そうです。
つまり、こう考える。
「この困難が、心願成就の力となるであろう。」
困難が困難ではなく、チャンスなんです。>にーさん。
エイジ
2010/10/20 21:06
エイジさん

勢いはオーラ(もてオーラの話題が出てきてますしね。)となると、
そのオーラは勢いにのるだけの意思とか勇気とか、とも関わるでしょうか?
迷わない、ひるまない、しかし堅実に着実に、と。
根底には、本当の自信がありそうですね。
カコ
2010/10/21 21:03
オーラは生命力なんだと思います。
つまり生命力が強くなると光が増すのです。
光が増してくるから自信が出てくるのであって
自信があるから光が増すのではないようにも思います。>カコさん。
エイジ
2010/10/24 00:39

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