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zoom RSS 生き残りの条件。

<<   作成日時 : 2010/01/21 19:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 76 / トラックバック 4 / コメント 11

世の中の企業にせよ。成功者にせよ。
不運なしでトップになった企業や人物は誰一人としていない。
もちろん、不運で潰れる者もあれば、
不運を乗り越えてさらに偉大になった者もある。

確実に言えるのは、
トップ企業は、不運を乗り越えて更に成長した企業である。
ということだ。

スタンフォード大学の経営大学院で教鞭を執っていたジェームズ・C・コリンズの調査プロジェクトは、
真に卓越した企業を対象として設立から現在までの軌跡を詳細に調べ上げた。

同じような機会がありながら同じようには成長できなかった企業を徹底的に比較し、
真に卓越した企業とそれ以外の企業との違いを探った。
その結果を、「ビジョナリーカンパニー(2)飛躍の法則」という雑誌にした。

その中より、「ストックデールの逆説」という話を紹介しよう。







もちろん、飛躍した企業がすべて、ファニーメイのような深刻な危機に直面したわけではない。
そういう企業は半分に満たない。しかし、どの企業も偉大さへの飛躍の過程で、
何らかの形で逆境にぶつかっている。ジレットは乗っ取り攻勢に、
ニューコアは輸入品の攻勢に、ウェルズ・ファーゴは規制緩和に、ピットニーボウズは独占市場の喪失に、
アボットは大規模な製品回収に・クローガーほぼすべての店舗を入れ換える必要に、それぞれ直面した。

どの場合にも、経営陣は二面性をもった強力な姿勢で困難に対応している。

一方では、決して目をそらすことなく、厳しい現実を現実として受け入れている。
他方では、最後にはかならず勝利するとの確信を持ちつづけ厳しい現実はあっても、
偉大な会社になって圧倒的な力をもつようになる目標を追求している。
この二面性を、われわれは「ストックデールの逆説」と呼ぶようになった。





この文にでてくるジム・ストックデール将軍は、
ベトナム戦争での捕虜収容所で、最高位のアメリカ軍人だった人物である。

8年間の捕虜生活で、20回以上にわたって拷問を受け・捕虜の権利を認められずいつ釈放されるか見込みがたたず生き残って家族に再開できるかすら分からない状況を生き抜いてきた。

そのジム・ストックデール将軍に苦境に対し、どう対処したのか?とコリンズは質問した。

彼は答えた。

「私は結末について確信を失う事はなかった。此処から出られるだけでなく、
最後には必ず勝利を収め、この経験を人生の決定的な出来事にし、
あれほど貴重な経験はなかったと言えるようにすると」


そしてもう1つの質問。

耐えられなかった人はどの様な人達か?


「それは簡単に答えられる、楽観主義者だ。」

「彼らはクリスマスまでには出られると考える、
そうしてクリスマスが近づき、終わる、そうすると次は復活祭までに出られると考える、そうして復活祭が近づき、終る。
次は感謝祭そして次はまたクリスマスまでに。失望が重なり死んでゆく。」

「重要なのは、最後には必ず勝つという確信これを失ってはならない。
だがその確信と、それがどんなものであれ、自分が置かれている現実の中でもっとも厳しい事実を直視する規律とを混同してはならない。
クリスマスまでに出られることなど無い、現実を直視しろ。」

これは「ストックデールの逆説」としてマネジメントや投資の話でよく出てくる有名な話で、非常に重要な示唆を含んだものである。


第二次大戦で、ナチスが行った残虐極まりないアウシュビッツでも、
過酷な状況のなかで「愛」「美」「夢」のいずれかを持続した人が生き残った、
と結論付けるものがある。

その研究を紹介した佐久間章行著『人類の滅亡と文明の崩壊の回避』の中で、

第二次大戦の勝利者である連合軍は、
過酷なアウシュヴィッツの環境で最後まで生を維持させた人間の特性に興味を抱き調査団を組織した。

その調査報告の中で、注目されること。
それは「生き残った人間は、必ずしも身体が強靭な者ではない。」
という事実である。

そして生命を最後まで維持させた人々の特性は次の3種類に分類された。

第1の分類には、過酷な環境にあっても「愛」を実践した人々が属した。アウシュヴィッツの全員が飢えに苦しんでいる環境で、自分の乏しい食料を病人のために与えることを躊躇しないような人類愛に生きた人々が最後まで生存した。

第2の分類には、絶望的な環境にあっても「美」を意識できた人々が属した。鉄格子の窓から見る若葉の芽生えや、軒を伝わる雨だれや、落葉の動きなどを美しいと感じる心を残していた人々が最後まで生存した。

第3の分類には「夢」を捨てない人々が属した。戦争が終結したならばベルリンの目抜き通りにベーカリーを再開してドイツで一番に旨いパンを売ってやろう、この収容所を出られたならばカーネギーホールの舞台でショパンを演奏して観客の拍手を浴びたい、などの夢を抱くことができた人々が最後まで生存した。


最近、僕は小野田寛郎さんの対談を読んだのです。
小野田さんというのは、
第二次大戦が終了したにも係わらず、
日本が敗戦した故に、投降できず、
フィリピンルバング島で29年間もジャングルの中で生活した軍人である。

その小野田さんが、フィリピンの環境劣悪なジャングルの中でなぜ大病にならなかったのか?
という質問をした場面があるのです。
なんせジャングルで29年間も生活してたらすごい病気になりそうじゃないですか?

実際に、スコールで体がずぶぬれになっても体温で服を乾かしていたそうです。
服を干すと、発見される危険があるからだそうです。
僕なら、半年で肺炎でしょうね。

確かに、ほかの兵士は病で死んでいったそうです。
小野田さんよりも体力のある兵士も戦時中は死んでいったらしい。
しかし、小野田さんは病にならず、死ななかった。

その理由がおもしろいのですよ。

「体は頭がコントロールできる。頭が駄目になったら病気になるのです。
逆に、頭さえしっかりしていれば病になっても治ります。
いつも頭はしっかりしていないと生き残れない。というのが私が得た生き残りの条件です。」

と語ってました。
頭がしっかりしてたら病気にならないけれども、
頭がボーとしたら病気になるという。

すごい話だ。

そのために、肉食をしたそうです。
定期的に村の牛を奪って食べていたそうである。

小野田さんの話だと、
肉を食べないと過酷な条件下では脳がボーとして、
生きられないそうである。

おもしろい話というか、脳がボーとしないために
肉食したという話なんですよ。
身体がシンドイからという理由じゃない点が凄い。

さらに凄いのは、

命を賭けなければいけないと必死になった瞬間、
頭が数倍の大きさに膨らむ感覚と同時に悪寒に襲われ身震いし、
直後、頭が元の大きさに戻ったと感じると、
あたりが急に明るく鮮明に見えるようになったそうです。

すると、
「夕闇が迫っているのに、まるで昼間のような明るさになり、
そして、遠くに見える木の葉の表面に浮かぶ1つ1つの脈まではっきり認識することができた。
その瞬間、絶対に自分は死なないという確信を得た。」

そうです。

実体験の話は非常にユニークでリアルであります。


さて。
小野田さんの話とストックデール将軍の話は違うように思いますか?

しかしながら、僕はね。
ストックデール将軍の「楽天的になるな。」も
アウシュビッツで生き残った人が、「愛、美、夢」を持った人であったことも、

小野田さんの
「いつも頭がしっかりしていたら絶対に死なない。」
という言葉と同じなのだと思うのであります。


つまり、

人生は、時には有利な状況に恵まれ、時には不利な状況に追い込まれる。
だれしも人生のどこかで、絶望的な事態にぶつかり挫折を経験する。

その中で、生き残る人と、死んでしまう人との違いをもたらすのは、
困難にぶつかるか、避けるかという問題ではない。

常に危険と隣り合わせの人生を歩む以上、
必ずぶつかる困難にどう対処するかなのだ。

そこで、私たちが賢人達から学ぶ事は、
 
「今は困難にあるが、最期は必ず成功する。
しかも、私は、この困難から脱出するだけでなく、
最後には必ず勝利を収めるだろう。
そして、私は、この困難の経験を人生の決定的な出来事にし、
この貴重な経験があったからこそ、成功を収めたと言えるようにする。」

ということだと私は思うのです。

どんな困難な時でも、ボーとしたり、悲観することなく、
「意欲的に生きる。」「感動する。」というのは、生き残る条件ではある。
しかし、もっとも肝腎なことは、
ボーとしないように、脳に良い習慣を維持することこそ、
実は生き残る絶対条件であるということです。



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コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
一番?うれしい・・・

自分がアウシュビッツで
はたして、自然が美しいと感じられるか・・・
飢えているのに、病人に与えられるか・・・
もしかして真っ先に死んでいるのではないかと考えさせられました。
自然を美しいと思う人間でありたい。

人は絶望の中で希望(宗教)がある人とない人では
ある人の方が生きながられると何かで読みました。
エルメス
2010/01/21 20:22
こんにちは エイジさん。
脳 ですか。 今の私にヒットしています。
私は この病気になってから受け入れるまで時間がかかりました。どんな治しかたがいいのか、このまま薬を飲んでいていいのか、長いスパンで考えたらどうなんだろうって。悩んでばかりで 目の前のもの何も信じてないことに気づいていなかったんですよね。まさに今 自分を信じて現実を直視しなきゃなんです。 また当たり前に何もかもが出来るように。あたり前に出来るって すごく幸せなことなんですよね。この病気が治る頃は きっと強くなって病気に感謝しているはずです。
おみつ
2010/01/22 10:46
ヒトが宗教的である。なければ生きられないというのは
慰めではなく、実際にヒトはすべて神に繋がっているからであります。
今、神と書きましたが、神を体に例えると
脳と考えると良いと思います。
脳は進化では解明できない完璧にデザインされた臓器です。>エルメスさん。

おはようございます。おみつさん。
まさに、病気を乗り越えて、前よりも偉大な魂になるのだ。
という確信は正しいと思います。
なぜなら、すべての現象は、ヒトを痛めるためにあるのではなく、
罰するためにあるのではなく、克服させ、
さらに高みに成長させるために存在すると賢人も言っております。
確信が必ず成就すると私は思いますよ。>おみつさん。
エイジ
2010/01/23 11:14
エイジさん、こんにちは〜。

そうか、単に楽観的なのではなく、
現実把握と未来の確信が大事なんですね。
それが最適の適応力ということなんでしょう。

困難に直面したときに、自然というのは確かに
偉大な存在を感じさせてくれるものだと思います。
ただ、アウシュビッツで、、、それができるのか、、、
というと、もしかしたら私には難しいかもしれない。
でも、それは狂った状況であって、絶対に長く続くはず
がない政治状況であることを見抜き、それが永遠に続くはずはなく、
その終焉まではなんとしても行きぬこうという意思を持つことで、
なんとか生き抜けるだろうか、、、。
やはり、あの状況を生き抜いた人は冷静で、意思の強い方々だと
あらためて尊敬を感じます。

日常生活では、、、、現状を認識し、よりパワーアップするために
何が必要かを吟味する眼を持ちたいな〜。
カコ
2010/01/24 15:42
時に幸せで、不幸がたまに訪れても、頭がしっかりしていれば乗り越えられるというところに共感しました。脳って不思議ですよね。不幸があるときに乗り越えられるように活発に動くのだと思います。接客を指導する怖いおばちゃん(接遇というらしいですが)・・・人間幸せだから笑うのではなく、幸せになるために笑うのだって言っていて。感動話でしょ?私もつらいことがあっても幸せになるために笑える人でありたいと思ったよーーー。
NORI
2010/01/25 14:38
カコさん。こんばんわ。
ジム・ストックデール将軍の言葉は、
まさに困難な君に贈る!みたいな言葉だと思うのです。

つまり、ニーチェの永劫回帰の思想というのがあるのですけど、
困難や苦悩を乗り超えるには、
「この困難こそが私を最高にさせた幸運であった。」というのではなく、
「この困難が私を最高にさせた幸運であったとして見せる!」という
能動的な意思である。
そこが非常にすばらしいと思うのですよね。>カコさん。

今回、小野田さんの話でびっくりしたのもその点なんです。
小野田さんは、考えられない環境で生活した経験から、
「脳がしっかりしてれば大丈夫である。」ばっかりなんですよ。
どう考えて生き残った理由は、それしか無いらしい。
しかしすべてが自分の力でもない。
記事にしようと思ってるのですが
実は私たちの脳は、大きな宇宙の脳と連結してるのです。>NORIさん。
エイジ
2010/01/25 18:25
『愛』『美』『夢』が無いと人は生きられない・・・。素晴らしい!!
どんなに恵まれた環境であっても、目的や感動や、ぬくもりが無ければ人は生きられないですよ。
でも、いま海外の被災地で、大変なことになってますね。
人に分け与える、どころか、奪わなければ餓死する状況ですよ〜(>_<)
泥水を啜ってでも!の強かさと、人を押しのけてでも!の貪欲さと・・・、
人間って、心がある分、野生動物よりもむずかしいですね・・・。

おのの
2010/02/05 21:18
蓮は泥の中で綺麗な花を咲かせるというクマラジュの話があります。
人は、痛みや悲しみを経験することによって
愛とか希望を知るのではないか?
私達人間の世界が苦しみに満ちているという意味は
じつは、愛や夢を知ることにあるのではないか?とも思えますね。>おののさん
エイジ
2010/02/06 08:57
肉に含まれるビタミンB12は頭にいいそうで、毎日2g飲んでます。
ビタミンB12欠如すると、亜急性脊髄変成症になって、思考停止します。
ビタミンB12は記憶保持効果が証明されてます。
経験上、ストレスを感じにくくなります。
ソロモン
2013/06/16 15:41
Amor Beauty Criation のABCで生き残るんですね。一つだけスペイン語ですが。
Shogo
2013/06/21 00:08
私もシアノコバラミン摂ってみますw>ソロモンさん。


Amor Beauty Criation って美しいですね。>shogoさん。
エイジ
2013/06/21 22:59

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