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zoom RSS 海の断章(アクア説)

<<   作成日時 : 2007/05/27 09:32   >>

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ギリシア哲学で人間には三種類あるという。

ひとつは死人。

ふたつには、生きていても死んだような人間。

みっつめは、海に向かって飛ぶ人間。


この場合の海は、理想や夢を示しているのだろうか?

それとも、海を示しているのだろうか?


最近、私達の祖先は「森を追われて海に逃げた猿人の末裔」であるという「アクア説」という進化論が有力視されているのでこの話をしようと思う。
この仮説はサー・アリスター・ハーディが1960年に発表した、ヒトの進化に関する仮説であるが、当時はまったく相手にされていなかった「人間進化の仮説」である。



■進化論では説明できない人間の不思議

根元的に人と猿は同じ祖先であるのは間違いない。人間は確かに地球上で生まれて進化した生物である。人間の内臓が他の動物と変わらないのをみても明らかである。
遺伝子だってヒトとチンパンジーは、ほぼ1%の違いしかないといわれる。

しかし、なぜこれほど猿と人間は違うのか?
たとえば、ダーウインの進化論で考えた場合、人間と猿には、どうしても以下の点を説明できない。

1)ヒトはなぜ無毛なのか?
2)ヒトはなぜ無駄に大量の汗や涙を流すのか?
3)ヒトはなぜ皮下脂肪が多いのか?
4)ヒトはなぜこれほど脳が大きいのか?
5)ヒトはなぜ対面セックスをするのか?
6)ヒトはなぜ言葉を話すのか?
7)ヒトはなぜ直立したのか?
8)ヒトはなぜ頭部の髪だけが際限なく長くなるのか?

1)ヒトはなぜ無毛なのか?を考えた場合、全身に体毛がない地上の哺乳類は、
●熱帯地方に生息し、体重が1トン以上ある場合
●完全に水中生活をしている場合
●直射日光が当たらない場合
●上記の複合型
しか可能性がないそうである。
つまり、地上で人が裸でいるのは、有益な性質ではなく、有害な性質であって環境に適応する為の進化ではないのである。

なぜ人間は裸になったのか?



■人間はいつ二本足で立ったのか?

ある歴史的な発見がされるまで、
地殻変動によって人間は森の生活からサバンナでの生活を余儀なくされたために、狩猟をする目的で、徐々に二本足で歩き道具を使用して獲物を狩ったと思われていた。
その仮説を証明するように、アフリカは森からサバンナへ変化したということが地質学から判明している。

地質学では、アフリカにサバンナが形成されたのは、今から約500万年年前から250万年ほど前の間に次第に形成されていったと判っている。
人類学は、森からサバンナへの変化こそが、猿が二本足で立って生活することを余儀なくしたと考えていた。
つまりサバンナが人類を二本足で歩行させ、二本足によって重い脳を支えられるようになったと考えられてきたのである。
サバンナで人類が二本足で歩くようになったのはいつ頃かというと、「今から200万年前」と考えられていたのである。

しかし、ここで事件が起きた。

1974年にエチオピアのハダールで最古の人類の化石が発見され、のちにルーシーという愛称で呼ばれることになったこの化石は、それまでのサバンナ説に再考を迫ることになった。

なぜならルーシーは今から350万年前に生きていたと推定され、しかも、すでに時折は直立二足歩行をしていた形跡を紛れもなく示していたからである。

350万年前の大地はサバンナではなくて、湿気の多いジャングルであった。
要するに、すでに人間はジャングルの中で二本足で立っていたのである。
ルーシーの発見によって、人間が日本足で立った理由は、少なくともサバンナで適応することではなかったことが判ったのである。



■ミッシングリンク
人類の祖先のサルと同じ頃に生きていたサルの進化の課程はおおよそ判っている。
すなわち、ゴリラ・チンパンジー・ボノボは、そのまま森の中で進化し、彼らはやがていくつかに分化し現在に至ったのである。
それが証明できるのは、進化過程の化石が残っているからである。

しかし、人間の進化の課程は、ある時期に空白の時期がある。
それをミッシングリンクという。
ミッシング・リンクとは、直訳すれば「失われた環(つながり)」ということで、直立二足歩行した人類の祖先の直前の原猿の化石が発見されていないのである。

なぜ四本足歩行の猿と二本足歩行の原人の間の化石が見つかっていないか?
それは、未だに「謎」のままである。


そのどうしても解明できない疑問に対し、「その間、人間は水中で生活していたからである」という大胆な仮説が生まれた。
「水中(海上)で生活していたのでサバンナに化石が無い」というのだ。

陸上の牛の一種が海に入って鯨になったように、
陸上の猿の一種が海に入って人間に進化したというのである。






■人間とイルカを比較する。

「進化論では説明できない人間の不思議」の各問題を他の生物と比較してみると、人間がイルカやクジラのような海中哺乳類であったと仮定するならばすべての問題は説明できる。


すなわち
●人間のように無毛の哺乳類は、クジラやイルカなどの海中哺乳類である。また人間の体毛の生え方も地上のほ乳類とは全然違う。

●地上の動物で、脱水を起こすまで発汗するものは、人間だけだが、人間の発汗と同じシステムを持つのは、クジラやイルカなどの海中哺乳類である。

●人間は他の類人猿とは異なって、皮下脂肪が発達している。クジラ、イルカにはヒトと同様に、体毛はなく、代わりに分厚い皮下脂肪が保温の役割を果たしている。

●自然界では、セックスの正常な体位は、対面位ではなくて、後背位である。
ところが、クジラやイルカ、ジュゴンやマナティー、それにビーバーやラッコも、腹と腹を向き合わせて対面セックスを行う。
処女膜もクジラ、アザラシ、ジュゴンなどにある。
これらはいずれもサルにはない特徴である。 

●人間の脳内にはDHAやEPAといった魚油が猿や地上の哺乳類に比べて特異的に多い。
これは、以前から祖先が魚を大量に食べていたと言われている。またDHAやEPAを大量に食べていたから脳が進化したとも言われている。

●人間が日本足で立った理由も、海中で頭を出して生活していたので背骨がまっすぐになった為だと考えられる。
その結果、大きな脳を獲得したのである。

●頭を海上に出していたので頭の毛だけが残ったのである。
また人間は海中にいたので海中の生物のような流線型の体になったのである。

●人間は言葉を話すが、これは息の調整ができるからである。人間の喉の構造は猿とはまったく違い海中の哺乳類と似ている。
海中生活での息継ぎの習得によって喉の構造が変化したのではないか?
息の調整を陸上の哺乳類の犬や猿は多少はできるが人間のように微妙にできない。
よって猿は人間のように複雑な歌を歌えないのである。




■鯨は海に留まり、人は荒野を目指した。

おそらく人間の祖先は、弱い猿だったのであろう。他の猿との生存競争に敗れ、海へ逃げたのか?もしくは海上の孤島に住みついたのか?
それは海辺と海中での二重生活であったと思われる。
しかし、陸地から海へ逃げた故に、人間は他の猿とかけ離れた進化を獲得することに成功したのだ。

そのような生活を何百万年と続けたあとで再び陸上の生活に追い出されたのが、我々ホモサピエンスである。

DNAの変異研究でヒトとサルの分化は500万年前くらいから始まったとされており、水棲の期間は500万年前から200万年ほど続き、300万年ほど前に再び陸上の生活に追い出されたと考えるのならば、見事にミッシングリンクと一致する。

おなじく、陸から海中に逃げた鯨は、そのまま海中で生活し、陸へは戻らなかったのであろう。


■海の断章
いずれにしても生命は35億年前の海から生まれた。
その時海の塩分は1%しかなかった。やがて海は徐々に塩分が高くなったが、私達の体の中はまだ1%のままである。
気の遠くなるような時間が過ぎ、環境が変化しても私達の体の中には、古代の海が永遠に生きている。

だから人は海に焦がれるのである。
子供が母を焦がれるように。



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コメント(17件)

内 容 ニックネーム/日時
人が,森から海に逃げたとは,考えません。

人は,海を恐れます。

創世記にも,古代神話として,共通の,ひとつの神話(ノアの箱船)があるように,人は,海を恐れる生き物です。

海は,人を襲います。

母なる海から,人のおおもとが旅立ったとしても,森から海へ逃げたとは考えにくいと思います。

人類共通の古代神話は,海を恐れたことを物語っていると考えます。

人のおおもとが,海にあがったとしても,森から海に帰ったのであれば,原始記憶が刻まれているはずです。

bara17
2007/05/27 14:02
「人が水を怖れる」という解釈に対し、アクア説は違う説明をします。
「ヒトは水を怖れない唯一の猿である。」ということです。
その一例として、人には、水中に入ると心拍数が減る現象「潜水反射」が人間にも備わっている。 ということで、これは猿にはみられない現象らしいです。
また、「生まれた子供がすぐに泳げる」という現象も上げています。

原初の記憶に「海中の記憶」がないというのは確かですが、アクア説は、まったくの海中進化ではなくて淡水湖や川辺による半水半陸の生活だっということらしいですよ。
完全に海中で生活したら足が退化するそうですからね。

興味がおありでしたら、一連のエレイン・モーガンの著作をお読みください。>bara様
エイジ
2007/05/27 15:16
『種の起源』を論じている側らで、『今晩、何食うかなぁ』的な話しで恐縮です。
同じ人科なのに(同じ女なのに)、こうも違うもんかねぇ、と溜息することが多いのですが、どうもこの説から推測すれば、私の祖先は、他より長く海に浸かっていたようで、足の退化が進んでしまったようですなぁ。
とても残念です。
カラス
2007/05/27 18:09
ミッシングリンクの時代には、ビールスの感染状態から人間はアフリカに存在しなかったと言われています。
確かに水中にいたという考えもありますが、宇宙人に連れ去られていたということも考えられます。
というのは、無重力と水中は似てるし。
アッシー
2007/05/28 18:33
寝不足の頭には辛すぎます・・・
さてはエイジさん ドSですね。
出直します・・・(ーー;)
サンタママ
2007/05/28 22:18
もしやかなさんの祖先は河童ではないでしょうか?
もうすこし退化してれば人魚だったかも知れませんね。>かなさん

いつもと違う知的なアッシーさんに戸惑いを感じますが

確かに、アフリカで進化した類人猿には、みなミッシングリンクの時期に、あるウイルスに感染したという徴があるけれども、ホモサピエンスにはその徴がない。すなわち、ホモサピエンスはミッシングリンクの時期にはアフリカに居なかったということです。
宇宙空間にいたかも知れません。しかし、化石が見つからないので証明はできませんね>アッシーさん
エイジ
2007/05/29 00:13
え?サンタママさんと同じどSの匂いがしますか?
どSどえすかね?変態だとは思いますが・・どSどえすか?>サンタママさん
エイジ
2007/05/29 00:18
実家が海の傍だったので、恐れを抱くという感覚は
薄いかもしれません。海はたしかに暴れますが
それは経験則や気象を読めばある程度、折り合いを
つけることが出来ますので。

あてくしとしてはサルにシンパシーを感じませんので、
こいつらは別の生物だと感じます。サル映画も嫌いだし、
比叡山のサルとは不倶戴天の敵同士だし。
やはりイルカとか鯱のような水棲哺乳類に
シンパシーを感じます。

うーーん、久しぶりにラブクラフトの
「インスマスの影」でもよんで、水棲だった頃の
前世に思いをはせませう・・・

(ps)去年、商用でにゃーごやに行った際、
時間が余ったので、水族館へ。そこのイルカ(♀)
が妙に艶かしかったので、面白半分に
「ねーちゃん、これおわったら、おっちゃんといっしょに
お茶しねぇ?」と念を送ったら、尾びれで何度の
あてくしの頭めがけてスプラッシュ攻撃しやがり
ました。イルカにも嫌われてしまって・・・(泣
どーまる
2007/05/29 02:50
昔の話なんですけど、
アフリカの動物のドキュメンタリーを見てたのですけどね。
「うーむ。サイやカバと猿は明らかに種が違うな」と思ったんですよ。
それで最期にね。マサイが出てきたんですよ。
それもシルエットでね
もー美しくてね。神々しいといいますか。感動しましてね。
明らかに、他のアフリカの動物とは違うのです。
「猿の延長線に人間は絶対あり得ない」と確信しました。
なにかが確かに違いますね。
決定的にね。>どーまる様
エイジ
2007/05/30 01:04
だんだん前世で海の中にいたような気がしてきました。
もしかしたら前世は人魚だったかも知れませんね。
アッシー
2007/05/30 23:04
ようやくすんなり頭に入ってきましたわ♪
きっとかばみたいな生活をするさるだったんですね。
羊水の中で約9ヶ月間過ごして丸裸で生まれてくる赤ちゃん。
水中出産すると一時的に肺呼吸しないそうです。
何となく頷ける仮説ですね。
いるかは大きな肺をもって水中生活をして人間は器用な手と言語を習得して陸に上がったのでしょうか。
サンタママ
2007/05/31 08:32
アクア説・・・人が海に焦がれるのはそういう訳があったのですね。
時折、無性に潮風に吹かれながら波の音を聞いていたいなぁと思います。
海辺に暮らした事もないのに、どこか懐かしいような、ホッとするような気がしますよね。
みどり
2007/05/31 18:01
人魚だといいですが、半漁人だったかも。>アッシーさん

半陸半海水ですから、きっとカバのようだったでしょうね。
しかし化石が見つからないので真偽は不明です。
しかし、海の生物と極めて類似してるのは不思議ですね>サンタママさん

僕もたまに海に向かって「バカヤロー」と叫びたくなります。
夕日に向かって海辺を走りたいですね。
岐阜にも海がないけど(汗)>みどりさん
エイジ
2007/06/01 18:08
ミッシングリンクの話をモチーフにした小説、「星を継ぐもの」ジェームスPホーガンを思い出しました。SFですがなかなか秀作ですよ。
ところで、アクア説ですが、確かに、色々な説明がついて面白いですよね。
「芋を洗うサル」というのが幸島に住んでいるという話を聞いたことがありますが、彼らも海と接することで色々な進化の道を見つけていくのかもしれませんね。最も、太古の海と今の海では塩分濃度が違いますから、同じ進化をと言うわけには行かないでしょうが。
rikky
2007/06/05 23:56
芋を洗う猿は私も知ってます。
面白いですよね
あれは「100匹目の猿現象」と言われるもので、心理学でもいろいろ語られます。
前のBLOGで書きましたが「シェルドレイクの仮説」もしくはユングの「集合無意識」の解釈も面白いですよ>rikkyさん
エイジ
2007/06/06 19:33
よけーなお世話かもしれませんが、「100匹の猿現象」ってのはガセみたいですよ。検索すると解説しているサイトがあります。あ、エイジさんの言われている「100匹の猿現象」が僕の想像しているものと違う場合は、ご容赦を。
例えばhttp://www.geocities.jp/wakashimu/yota/saru.html等がありますね。
rikky
2007/06/08 00:02
はい。同じですよ。
以前書いたBLOGに紹介したこともあるのですが、作り話だということも知って紹介してます。
http://bloom.at.webry.info/200612/article_1.html

しかし、この話は作り話かも知れませんが、ユングの仮説を説明するには非常に良くできた喩え話だとも考える訳です。
この類の話が本当か作り話かというのは僕にはあまり問題ではありません。
いわゆるアンチ船井といいますか、船井幸雄さんを初めとするニューエイジといわれる人々をインチキ呼ばわりする人達の攻撃の矛先になってますよね。作り話を本当の話というのはダメですけど、100匹目の猿現象は、喩え話としてはよく出来ていると思いますよ。>rikkyさん
エイジ
2007/06/08 00:55

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