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zoom RSS 戦略の研究

<<   作成日時 : 2007/03/20 00:13   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 6 / トラックバック 2 / コメント 12

私たちの生活の中では、いろんな問題に突き当たる。
そしてその問題の対処方法を考えた賢人達は数多くいた訳で、それがいわゆる、「マーケティング論」であったり「恋愛論」だったりする。

今回は戦争について「戦略論」を紹介し、私的な解釈を加えてみようと思う。

今回紹介するのは、イギリスの著名な戦略研究家・戦史研究家、リデル・ハート提唱した戦略「間接的アプローチ」について。

これは、ルデル・ハートが古代ギリシャから第二次世界大戦に至るまで、様々な戦争を分析した結果、
戦争は直接的アプローチよりも間接的アプローチが功を奏した場合が多い」という結論に達したという戦略論である。

では、直接的アプローチとはどんな戦術か?というと、真正面から力による闘いを挑む戦術である。
それに対し、間接的アプローチとはどんな戦術か?というと、真正面からの闘いを避け、様々な方法で敵のバランスを狂わせ、最も抵抗の少ない線に沿って、可能な限り相手の致命傷の部分を一気に叩くという方法である。
多くの戦争を考えてみると、「武器・兵力・資金」で圧倒的な殲滅作戦を使う場合、戦況が長期化し損害がでる場合が多く、逆に「武器・兵力・資金」が劣っていても外交的な手段や駆け引きなどの戦争とは関係のない方面で努力し、相手の隙ができた時に、敵の急所を最小の力で効率的に攻めたほうが勝率が高いらしい。
身近な例でいえば、アメリカとテロとの戦いであろう。
アメリカのテロに対する戦いは「力による制圧」であって直接的アプローチであるが、テロリストの戦いはアメリカの急所を狙う「間接的アプローチ」である。
この戦いの勝利がなかなかアメリカに見えてこない理由は、まさにテロリストが「間接的アプローチ」を駆使している点であろう。

いわば、拙著のBLOG魔性の原理(小倉優子論)の中で述べたイタチの「死のダンス」が間接的アプローチと考えて頂くと判りやすいと思う。

「死のダンス」とは、イタチが獲物のウサギに近づく場合、ウサギに敵が来たと悟られぬように、ウサギのようにピョンピョン飛び跳ねてウサギの周りを回る。ウサギの近くまで来ると、イタチは豹変して一気に獲物の喉を食いちぎるのである。
この「死のダンス」の決め手は、相手に悟られず、静に進行し、相手の急所の近くまで来て初めて攻撃を仕掛け、短時間に致命傷を負わせる点である。

相手の近くにいけないうちに攻撃を仕掛けたり、攻撃をしても急所に致命傷を負わせなければ失敗である。

戦国最強の軍団と言われた武田軍の「風林火山」もこの戦術であろう。
これは
「移動するときは風のように速く、静止するのは林のように静かに、攻撃するのは火のように。隠れるには陰のように、防御は山のように、出現は雷のように」と言う意味である。

この戦術は、孫子が考えた兵法であるが、実に素晴らしい。
まさしく「死のダンス」ではないか?
この「風林火山」の真の意味を理解していた武田信玄は、当然の結果として戦国最強に為り得たと思われる。
「風林火山」こそリデル・ハートの分析のとおり、「間接的アプローチ」の見本であり、最強の戦術なのである。

さて、この「間接的アプローチ」は、戦争のみならず、商売や恋愛、処世の上でもとても有効な戦略であろうと思われる。

たとえば、商売でお客様に正面から「この商品は、どこどこが素晴らしく・・・」という説明は「直接的アプローチ」であり上手い方法とは言えまい。
そうではなしに、バランスを狂わせ、最も抵抗の少ない線に沿って、可能な限り相手の致命傷の部分を一気に叩くという方法を考慮すれば、一例として「この商品を買わないと大変なことになりますよ」的なお客様の急所をついた製品の方が売れると考えられる。

これは、まさしく恐怖を動機として商売にする「訴訟産業」「健康産業」や「保険産業」が不況知らずな理由にもなるであろう。
しかし、間接的アプローチの有効性は「保険のセールス」に限ったことではない。
テレビや車や洋服すべての商品に、「この商品を買わないと大変なことになりますよ」の部分を附加できるかが重要なのである。

ところで大事なこと、当たり前のことであるが、それは、「風林火山」は戦争における略奪の方法論であって、人間関係を円滑にする人生論ではないということを忘れてはいけない。

すなわち、商売や恋愛、処世は、ある面「戦争=駆け引き=略奪」の要素もある訳であるが、結局人と人との感情によって成否が決定されるものであって、最期は「人と人との信頼関係がもっとも重要である」ということになろう。

この原則を忘れた「戦略論」は最初は成功するが、長い目で見れば、いつかしっぺ返しをされるということになるのは明白である。

では、このような戦略を勉強するのは無駄かというとそうではない。
なぜなら、生活の中でなにかしらの成果を上げたいと欲する場合には方法論が必要であって、その処世術として戦争の戦略論を応用することは極めて有意義なことであると考える。

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
戦国時代の合戦を見ていると、戦略的に勝っていたものが結果的に勝利する合戦が多かったりします。
関ヶ原なんてまさにそれだと想いません?
大坂夏の陣がたった数日で終わったのも、冬の陣終了直後から幕府軍が工作をしまくった結果の勝利だったと考えられます。

そうやってみて見ると、実際の合戦はセレモニーにも見えてきますね。
短髪壮士
2007/03/20 01:48
良くわかるお話でした♪
恋のターゲットに直接「好きすきスキー!!!」といきなり抱きつくよりさりげないアプローチをしつつ相手の弱い所をついていく・・・と言う事ですね(笑)
子供の躾けに関しても頭ごなしに言うのじゃなく周りから攻めて本人に気が付かせる・・・と言う手もありますものね・・・
でも手っ取り早く怒鳴ってしまっていますけどね(-_-;)
サンタママ
2007/03/20 07:47
やっぱり、よくわからないお話ですね!!!!!!!!!!
ヒゲジジ
2007/03/20 07:52
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MOMO
2007/03/20 12:00
前回より続く間接的アプローチのススメ、素人さんにも
よくわかるお話です。

でもこの戦法、戦術をやるには根気が必要なのは間違いない。
そう、勝利を掴むまで諦めない心と、結果が出ないことで
周囲から指弾されても気にしない鉄面皮が必要なのかなぁ、
っておもいます。

もっとも成功例は多く、最近では毛沢東も
そういう戦い方をじわじわして、最後に天安門で
開国大典を発するまでになったので、歴史がその有効性を
示しています。もっと卑近な例では、彼女へのアプローチでは
直接訴えかけるより、肉親(とくにおかあたま)
にアプローチをかけて味方を増やして、本丸を
攻める、ってこともありますので。

(ps)ほんとにお金儲けするコツは「人に言っちゃだめ!」
どーまる
2007/03/20 23:38
エイジさんのおっしゃる通りだと思います。
国対国といった大規模戦争は間接的アプローチが戦略の大半を占めるでしょう。
国盗り時代の正義については、『国富』という大義名分と領主の私利私欲が混在する中で、いかに世の動勢と『人』の心を見極められるかが、勝敗を決めるものと思います。
武田信玄については大河ドラマで放映中ですが、謀反という反逆非道なイメージを一転するだけの正義を立ち上げていくには、かなり深い戦略が必要となるでしょう。近隣の大名達にしてみれば、お家の内紛から武田家の勢力減退を見込んだ者が多かっただろうし、武田家家臣にしても一枚岩での謀反というより、優位性を計り『義』より『得』を選んだ者もあるだろう。これをすべて見越して動ける・動かせる者が勝者でありましょう。

ただし、1対1の恋愛についての策については
相手を思いやる配慮と関係ない、『小賢しい駆け引き』を先行させるヤツは、初めから気持ちで負けていますね。
かな
2007/03/21 23:04
関が原の合戦は、陣形だけを見れば三成が圧倒的有利らしい。
しかし、短髪さんのおっしゃるとおり家康の老練な間接アプローチの勝利に終わった訳であるますね。
あと日本国内の戦史を振り返るならば、間接的アプローチが功を奏した戦いとして、一ノ谷の合戦を挙げることができるでしょう>短髪さん

まさに恋愛こそ、間接アプローチが必勝であります。
なぜなら、恋愛の勝者というのは、相手に惚れられるという点であります。
いくら「好き好き攻撃」を仕掛けても相手がこっちに振り向かねば勝利とは言い難いわけです>サンタママさん<子供の場合も、叱られている原因を「ごもっともです」と思わせるには間接アプローチでしょうね。
頭ごなしだと逆効果かも
エイジ
2007/03/22 18:54
君たちも大人になって好きな人ができるとこの内容も理解できるであろう>ヒゲジジとMOMO

さすがどーまる様ですね
じつは前のBLOGの延長なんですよ
私の推論は、「間接アプローチの有効性」が戦争のみならず、芸術や文化にも普遍的な行動基準ではないか?と考えるのです。>どーまる様

武田信玄の言葉で「人は石垣」というのがありましたよね。
まさに信玄のカリスマ性と人身掌握術が、戦国武将の中で誰よりも卓越していた理由は、信玄の示す方向に進めば負けなし。という信玄の戦の強さがあげられると思います>かなさん
エイジ
2007/03/22 19:04
俺は、もう50の大人だよ
ヒゲジジとMOMO
2007/03/23 07:53
私のブログで失礼なコメントを書かないでください。
山田です
2007/03/23 08:19
ためになりませんでした・・・
ど〜もです!!
2007/03/23 12:01
うるさいっ
エイジ
2007/03/28 17:51

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