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zoom RSS 青い血の系譜

<<   作成日時 : 2007/02/04 21:01   >>

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yukakoさんのBLOGで、「貴族は青い血(blueblood)と呼ばれる」という話があったが、貴族の血を青い血と称することは、スペインはカスティリア地方の貴族が他民族の血によって汚されていないという自らの血統を誇って言ったことに始まったのだそうだ。
貴族の血がなぜ青い血なのかと言うと、貴族は労働をしないので、白い皮膚に血管が青く透けて見えるためであろうと言われる。

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これは、貴族はなんにもせずに遊んでいる寄生虫的人種であるという悪口であって、本来の意味は違う。

貴族は労働しないという訳ではなく、「貴族は自ら労働をして収入を得てはならない」ということらしく、いわば「金の為に働かない」ということであろう。

そもそも貴族が発生したのは、自分達の仲間を守る武装集団が発祥であり、権力や財力を次第に寡占し、特権的階級に変貌したのが貴族である。
貴族が貴族である所以は、「貴族の義務」あるいは「高貴な義務」を果たす故であり、その意味する所は、「同胞の危機が発生したら最前線で闘う」ことであろう。
この「貴族の義務」はフランス語でノブレス・オブリージュ (noblesse oblige)というらしい。

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以上の理由から、「貴族が青い血と呼ばれる」のは、労働をしないので、白い皮膚に血管が青く透けて見えるためではなくて、「赤い血」の一般大衆とは、違った価値観で生きて死ぬことができる人であるという自らの誇りを示したものと考えるのが妥当であろう。

しかし、貴族が義務を果たさず堕落した為に、フランス革命で多くの「青い血」が広場に流された訳である。
この歴史的事実からも、「青い血」は血統ではなくて「生き方」である筈のような気がする。
しかし、なぜいまだに、血統が重視されるかというと「青い血」は勇敢であるだけでなく「教養や文化的素養」をも含めた何代にも渡る蓄積によって花開く素質であるからと信じられているからである。

貴族(aristocrat)と芸術家(artist)という言葉の類似にも見られるように、ヨーロッパで歴史的に高名な芸術家や科学者などの血統を調査すれば、比率的に、かなり多くの者が「青い血」の子孫であると言われている。あらゆる世界で「青い血の優越性」を統計的に垣間見ることができる。

「青い血」といえば、フォード・クライスラーを渡り歩いたリー・アイアコッカの話がある。
マスタングなどのヒットを飛ばして、誰にも追いつけないような出世街道を駆け上がるアイアコッカに、ある時同僚がこう言った。
それは「ヘンリーフォード二世には気を付けろ」と、
アイアコッカがなぜだ?と聞き返すと、彼はこう言った。「ヘンリーには貴族の青い血が流れているからだ。」
すなわち、貴族の青い血が畏怖されるのは、「貴族的精神の遺伝」に畏怖している場合が多く、「どんな事態にも決して恐怖せずに、困難になればなるほど戦闘的になる血が流れている」という理由のようである。

血統について、馬のサラブレッドの話は信じるけれども、人間には、一般的にはこのような血の話はあまり関係が無いと、思う人が多いと思う。
しかし、遺伝的な統計では、人間においても、かなり信憑性が高いのである。
古代の中国では、歴史的な経験から、新たな覇王は前の王の遺伝子を絶やし復讐される事を根絶したのであるが、遺伝的な統計上でも正しい選択であるとも考えられる。

昔、イギリスを評して、「イギリスは経済が破綻していようが、彼らにはジョンブル精神が健在であるから、本当に怒らせると怖い海賊だということを忘れるな」という文章を読んだことがあるが、一連のテロや戦争に対する姿勢を見てると納得したものである。


この「青い血」は、内容的には、ドイツの「ゲルマン魂」、イギリスの「ジョンブル精神」に似ているが、我が国の「武士道」にも近いと思われる。

私は必ずしも、戦闘的姿勢や武士道を賛美する者ではないが、日本人の中に「何事にも怖れない勇気」があるか?ということは疑問である。
確かにアメリカやイギリスのテロに対する攻撃は正しい事だとは思わないけれども、彼らの行動は信念に基づいておりテロの恐怖に屈服してはいないのは事実である。

しかし、今の日本は精神において怯懦であり軟弱である。
日本は民族のアイデンティティを喪失し、いまや同胞が拉致されても北朝鮮に媚びを売り、事実無根な中傷に対し謝罪に北京へ走る売国的政治家の輩出をみる。
しかし、私の知る限り少なくとも昔の日本は違っていた。
元来、日本はイギリスやアメリカにも劣らぬ程の高貴な精神を有する遺伝的素質を持つ民族なのである。

日本を本気で怒らせたら、日本人の中に眠る「青い血」が蘇るでしょうか?

試してみたいけれども、そんな事態が起きないで欲しいとも願う、アンビバレンツで精神軟弱な私である。

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2008/10/06 19:00

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コメント(22件)

内 容 ニックネーム/日時
う〜ん今回は難しい・・・
言いたい事は何となくわかります・・・っていう感じです。
ヨーロッパの騎士道と日本の武士道は似て非なるものですよね。
基本的に日本人は「和を尊ぶ、争いを好まない」 「長いものには巻かれちゃえ」の精神が根付いているような気がします。
それは長い間上に立つ(政をする)人たちがそんなに大きく人心を裏切らなかったためなのか島国で単一民族のためなのかわかりませんけど・・・

サンタママ
2007/02/04 23:10
日本人の民族性ということになりますと、現在一般にいわれてるものは、江戸時代以降に、形成されたもので、本来のとはかなり変容して来ているのではとと思います。

信長の時代などは、例えば、大阪・堺は人種のるつぼで、香港のような国際都市だったとのこと。大陸・朝鮮半島、ヨーロッパなど、世界中から多くの人があつまり、多民族国家の様相を示していたとのこと。今とは全く想像できない世界に開かれた都市でした。バチカンにも当時の資料が残っています。イエズス会の布教がまたたく間に全国に波及し、当時のキリシタンの人口は日本の国民全体の8割を超えていたということです。(現在は0.1%)

それが秀吉のキリシタン禁止令からはじまり、300年の鎖国へと続き、その結果、「国民性」も全く変容してしまったわけです。

ですから、一般によく言われる、日本らしさというのは、あまり信憑性が無いと、私は思っています。
KISHIKO
2007/02/05 01:21
・・・続きです。
ですので、日本人の(お顔立ち)って、よーく見れば、ひとりひとり千差万別ですよね!
いわゆる、スッキリ・サッパリの「醤油系フェイス」とか、全く正反対のくっきり・はっきりの「ソース系」。同じアジアンフェイスでも、朝昇竜のようなモンゴロイド系、東南アジア系、いろんなお顔があります。それに、今も美しいですが、往年の美輪明宏さんは、どこからどう見ても、フランス映画のスターで、とても、日本人とは思えないほどの西欧的美青年でした。

こんなに、いろんなお顔(DNA)の方々が混在する・・・ということから、実は「多民族国家」だったということを、彷彿とさせられます。
KISHIKO
2007/02/05 01:31
まことにそのとおりです。
騎士道と武士道は違います。
武士道も騎士道も基本的には「自分の仲間さえよければ良い」という考えなんですが、しかし、日本には「大和心」というものがありまして
この「大和の心」は「清く明く直き心」なのです。
非常に「やさしくたおやかな心」なのであります。
この「大和心」が日本の武士道の根底に流れているゆえに
「争いを避け、和を大事にする」精神になったのだと思われます>サンタママさん
エイジ
2007/02/05 18:50
日本人はどこから来たのか?という問題はよく研究されていることですが、
中国韓国系と東南アジア系の騎馬民族が日本に上陸したと言われ、日本に古来より住んでいた先住民族は北の最果てに追いやられたといいます。
しかし、宗教を考える場合、日本の神道は真に不可思議な要素があり、アジア近隣には類をみない要素があり、それは、遠くイエス以前の旧約聖書時代のイスラエルと共通する要素があるそうで、イスラエルのユダヤ辞典という書物には、日本とユダヤとの同祖論が書かれているそうです。
また、東南アジアや中東の王族は天皇と親戚であるという話も当地にはあり、日本の天皇に関しては非常に未知な要素があるようです。

しかしながら、文化というのは発祥ではなく、その土地で育ったものですので他民族であろうと、また天皇がどこから来たに係わらず、それぞれの土地にはそれぞれの文化が育つものであると思われます>kishikoさん

また日本でキリスト教が根付かない理由は、いつかBLOGしたいと思っております。
エイジ
2007/02/05 18:52
エイジさん、トラックバックありがとうございました。
青い血と呼ばれるのにはこんな奥深い意味があったのですね。
青い血の子孫には花開く素質があるんだとすれば、うちの娘達にも可能性はあるのかしら。ちなみに上の娘はかなり怖いもの知らずでいろんなことやらかしてくれるので、日本人の母は時折ヒステリー気味です(;>_<;)
あと中東の王族と日本の天皇が親戚だった↑なんてお話もあるんですね。ルーツを探っていくのっておもしろいです。
Yukako
2007/02/05 20:19
相応の特権を得るものは相応の義務を持つ。ということを、現代日本人はあんまりきっちり認識してないような気がします…。男性も、男性としての特権、要するに「子供を産まなくていい特権」「家事の主体にならなくていい特権」があるんだから、その分「何かあったら“矢面”に立つカクゴ」が要る、と思うのです。それが、男性に残された「男らしさ」の一つ、なんじゃないかなあ〜と…。
カネを人より得るものは、そのカネが本当の意味で社会の中で「生きる」ように考えねばならない。人に尊敬されるものは、その尊敬をどう社会の中で生かすかを考えなくてはならない。実際皆がそうできているか、というと、そのへんが破綻しているからこそこの世の中、閉塞感が蔓延しているんじゃないかなあ〜〜なんて思ったりしますです。
シーラカンス
2007/02/05 20:27
こんばんは。
先日、映画「マリー・アントワネット」を見てきました。
ちょっと見方が違ってて、特権階級の堕落というよりも、
あの階級の人たちの中ですべてを監視されている状態では
あのように生きるしか術が無かったのかもしれません。
しかし、ヴェルサイユ宮殿に押し寄せた民衆の前で
バルコニーから頭を下げるシーン(実話)には彼女のプライドを
感じました。あれが、彼女のnoblesse obligeだったのかもしれません。
確かに、今の日本人は民族的アイデンティティが無いのかもしれません。
しかし、それは平和と引き換えに手に入れるものなんでしょうか?
深く考えさせられるところですね。
真面目に答えちゃいました(^_^)。
しまじろう
2007/02/05 22:57
yukakoさんの話から考えると、
昔は「貴族は生計の為に働いてはいけない」ので相続人は、兄弟の世話をする義務があるそうですから、きっとその祖先は貴族だったのは確実だと思います。現在の貴族は、生計の為に自営業なら海運関係、およびサラリーマンなら良いようになったそうです。
イタリアの貴族なんて、ほんとうに「ベルバラ」じゃんって感じですよね>yukakoさん

確かに棒物のオスは、貴族的ですよね。
ライオンなんかもそうですよね。
でも、ライオンの場合はメスや子供を守らないオスは追い出されますけど
人間のオスはライオンのオスよりも堕落しておりますからね。
しかし、今後の高齢化社会の人手不足と少子化がキーワードになって
女性が働き易い環境になるのは必然な社会的潮流だと思われます。
あと、安部内閣はへんてこな人ばかり組閣してますが、きっと短命ですよ
安部さんは、なにか「雑巾かけをしない人」みたいな感じがします。>シーラさん
エイジ
2007/02/06 18:26
おお
マリーアントワネットは面白いです。
彼女とルイ16世こそ滅びる貴族の標準型。

まじめな、しまじろうさんも素敵です。
結局、人の上に立つものは必ず「noblesse oblige」がなければ滅亡します。
これは、歴史をみれば明らかなことであり、例外はないのです。
日本人の民族的アイデンティティが無くなった大きな理由は、平和もありますが、結局、戦後教育の問題であると思います。
でも今からでも遅くはないのです>しまじろうさん
エイジ
2007/02/06 18:27
内容がわからない時は、無理にコメントを書かないようにしてください!!
皆さんへお願い
2007/02/08 08:19
↑違うぞ
内容がわからない時は、わかったつもりでコメントして下さい。
エイジ
2007/02/08 12:22
↑ええなぁ〜♡
エイジさんは〇〇 が広いわぁ♡
下記より、〇〇〇の部分にお好きな文字を入れてください。
@ うつわ
A おでこ
B こころ
C 風呂敷
かな
2007/02/08 19:22
日本というと、やっぱし源氏と平氏の栄枯盛衰思い出します。桓武天皇と清和天皇(多分)の血は特別な青い血だったからこそ、後世に残るあんなおもしろい物語ができたのかなぁー。
   By 息子
レセママ
2007/02/08 19:52
えーと
Dゴミ ですか?>かなさん
アッシー
2007/02/08 20:05
イイエ
E落ち穂 拾い です。>アッシーさん
かな
2007/02/08 22:30
私は「おでこが広くならないように」頭皮マッサージを欠かしません>かなさん

源氏と平氏の血は不思議ですよ。
歴史は源氏と平氏の子孫が交互に天下を盗っている。といった歴史学者がいましたが、確かに、織田信長は平氏の子孫で、徳川家康は源氏ですね。
源平の血は、日本の青い血であることに間違いありません>レセママの息子さん
エイジ
2007/02/08 23:35
掃除機かっ!>アッシーさん

ミレーかっ!>かなさん
エイジ
2007/02/08 23:37
貴族気取りなひとって、意外と嫌いではないです。(下記条件を満たしていればですけれど。)
ガミガミいわない。クールでさっぱりしている。頭はきれるけれど、あくせく働かない。やることはきちんとしている。苦労しているのに、それをわざわざ語らない。てきぱきしている。情にもろい一面もある。全体のことを考えられる。芸術を心から楽しめる。おしゃれ好き。きれい好き。少し厳しい条件でしょうか?
でも、苦労知らずなU世はあまり好きになれません。
NORI
2007/02/10 01:20
うーむ
っていうか、下の条件を満たしていれば、なんでもいいのではないですか!
最近、noriさんの近辺に男の気配を感じますな>noriさん
エイジ
2007/02/13 18:28
前の戦争ではジョンブル精神の日本帝国海軍とゲルマン魂(プロシア魂)の帝国陸軍
とがうまくかみ合わなかった。 海軍兵学校はイギリス海軍をモデルにしており、
陸軍は医学と同じようにドイツを手本とした。
 日露戦争では両者がかみあったので何とか和平がもたらされた。
根底に日本の武士道が残っていたからだ。しかし、第2次大戦では、貧乏な土百姓が幼年学校で優秀と持ち上げられ、大本営に入り、天皇に面接できた。
  しかし、青い血ではなくて、天皇は彼らを嫌った。赤い血が日本をだめにした。
 今の国会議員の2世はブルー系であり、まだ益しだ。   以上
drift100KB
2007/05/24 12:17
なるほど。
明らかに第一次大戦と第二次大戦では指導者の器が違うように思われますね。
99%指導者によって国運が決まるのです。
会社でも学校でも同じです。
いかに良き指導者を選ぶか?が重要です。>drift様
エイジ
2007/05/25 18:42

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